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執筆者の写真ファンクラブ 林則行さん

第97回 2015年時点では、金ではなく米国株に投資すべきではなかったのでしょうか?


質問

林さんは先日、「ゴールド価格がご著書発売以来約2倍になった」と投稿されていました。その通りですが、米国株に投資していたら、もっといいパフォーマンスが稼げたのではないでしょうか?そのあたりをどのように考えていますか?


回答

ぼくの基本的な考え方は、「資産を守るために預金をゴールドに換える」というものです。最高の上昇率を目指すものではありません。今日はこの説明をします。


金は資産保全が目的。しかも危機で大きく上昇する


解説

図1に2015年(『金はこれから2倍になる』の出版時期)からの上昇率を示しました。ドル建て(ドイツ株はユーロ建て)と円建ての両者での上昇率です。ここでは円建てのみについて話を進めるとすると、最もパフォーマンスが良かったのは、米国ナスダック指数(362%)の上昇でした。第二位が米国ダウ平均(211%)、第三位がゴールド(92%)と続き、日経平均(83%)、ドイツ株(71%)となっています。





この図を見たら、一目瞭然。ナスダックに投資すべきでした。


ぼくの考え方はこうです。

ぼくは皆さんに、「ゴールドが最も儲かるから投資してください」と申し上げたことはありません。「自分の資産を守る最善の方法はゴールだから、預金はゴールドに換えましょう」と申し上げてきました。


この2つの考え方は大きく違います。

どこが最も違うのか?


それは投資金額の大きさに現れます。

ぼくは「金融危機が来るので、現金はできるだけたくさんゴールドに換えるのがいいでしょう」と言ってきました。この考え方に基づき、全額投資を薦めてきました。


これに対して、私たち投資家が外国(または日本)の株式、債券、為替に投資する時、財産の大半を投資できるでしょうか?多い人でも資産の2~3割くらい投資するのが精一杯でしょう。なぜなら、株や債券、為替にはリスクが伴うからです。仮に2~3割しか投資していないとしたら、自分の資産全体に対するナスダックのパフォーマンスはゴールドと同程度になっていたことでしょう。


今後もこの考え方に変更はありません。

ゴールドを持っていたら、預金収奪されたり、インフレで価値が目減りしたりすることがありません。それどころか、そうした事態になった場合は、ゴールドは輝くようなパフォーマンスをあげることになるでしょう。


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