Ryu's Bar 〜投資初心者の方とアンチ投資派のためのコーナー〜
このコーナーは、投資初心者の方とアンチ投資派の方のためのコーナーです。アンチ投資派とは、投資に対して、否定的、嫌いといったネガティブな感情を抱いている方のことを指します。
このコーナーのRyu's Barという名前は、私の名前(隆太郎)の「りゅう」を使った名称ですが、私が生まれる10年ほど前まで放送されていた、村上龍さんがホストMCだったTBSのトーク番組の名前だそうです。
村上龍さんは今、ビジネスパーソンに人気のある「カンブリア宮殿」のメインMCをなさっています。
どうでもいいことですが、私の父は村上さんの高校の後輩で、村上さんと同じ阪神ファンです。さらにどうでもいいことですが、父の親友は、村上さんの妹さんのモトカレだそうです。父の親友がこのサイトを覗いておられないことを切に願っている次第です。
このサイトは投資家(林則行さん)のファンクラブのサイトですが、会員の方は投資に関心がある方だけではありません。会長である私は投資をしたことがありませんし、会員の方の中には、投資にネガティブな感情を抱いている方もいらっしゃいます。
「アンチ投資派が、なぜ投資家のファンクラブの会員になっているんだ?」という素朴な疑問を抱く方がいらっしゃると思います。このため、最初にアンチ投資派と投資ビギナーの方へのインタビュー記事を掲載しました。
「林則行さんが好きだから」といったベタなことを言った人はひとりもいませんし、株やゴールドの投資を薦めた人はひとりもいらっしゃいませんでした。
インタビュアーは、ファンクラブの会長というか、事務局の私、佐藤隆太郎です。現役の大学生で、2022年2月現在2年生です(西日本では2回生と呼びます)。この記事を読まれると、なぜ投資初心者の方やアンチ投資派の方が会員なのかがわかるものと思います。投資で儲けたい、という人ではない方ばかりです。
「こんな意見を持った会員の方がいるのだな。」、とテレビのコメンテーターの話を聞くような感覚でご覧いただけると幸いです。
第二十五回 第八回の方の近況報告
2024年10月26日
―第八回だけでなく、第十七回にも掲載させていただきましたね。
「はい。第八回のインタビューのあと林さんの著書が出ましたが、それを読んだあとで純金積立を始めました。あの本、会長との共著になったんですね?」
―あ~、はい、そうなんです。え~、外資のコンサルタントの方でしたね?
「いいえ、退職したので“元”です。今は細々と、知人のコンサルティングをしながら年金で生活をしています。」
―年金を受給されているんですね?
「はい。65歳の時に受給開始時期を遅らせると金額が上がる、という通知がきたのですが、“すぐに受給”を選択しました。」
―どうしてですか?
「受給を遅らせることで上がる金額よりも、純金積立をやった金額の方がはるかに高いだろうと判断したからです。」
―その判断が正しかったかどうかを含めて、純金積立の中間報告をしていただけるんですね?
「はい。まず、あの判断は正しかったです。中間報告は、2024年10月23日時点の純金積立の結果を報告します。」
―よろしくお願いします。純金積立は2022年の6月に始められたのですか?
「そうです。第八回のインタビューにお答えした動機は、通貨下落で多くの人が被害に合われることを避けたいということだったのですが、通貨が下落する前に、結果が出てしまいました。」
―投資は初めてだったんですか?
「はい、そうです。投資には今も関心はないですし、勉強するつもりもないのですが、ゴールド投資だけは少し勉強しました。その結果、ゴールド投資だけは例外的にやってみることにしました。あの本のおかげです。」
―毎月の積立金額はどのくらいですか?
「6万円です。ただ、月ごとに金額は変更できるので、1万円にしたことも10万円にしたこともあります。ある月はスポットで60万円でした。」
―積立しない月はなかったんですか?
「試しにしようと思ったのですが、0円でも手数料、保管料?は取られるとのことだったので1万円にしました。4万円以下は率が少し上がりますが、5万円以上は同じです。」
―積み立てをされた期間は2024年10月までですと2年5カ月ですね?
「はい、29カ月です。」
―結果はいかがでしたか?
「実際の数字をお伝えします。51.5%です。1,515倍の方がわかりやすいかもしれません。」
―林さんは“金は2倍になる”の本のあとのご著書で、“6年間の結果を58%”と書かれていますので、2年5ヵ月で51.5%でしたら、いい線いっている、ということでしょうか?
「林さんに聞いてみて下さい。私はそう思います。林さんの58%は、どう計算をされたのか知りませんが、私は積み立てた金額に手数料・保管料を足した合計金額を、現在の金額で割りました。逆かな?会社でしたら利益です。」
―売上(売却価格)から、原価(積立金額)とコスト(手数料+保管料)を引いた金額なので利益、というのはわかりやすいですね。
「投資が苦手な人にとってはそうですよね。
この期間の中で一度、5万円を売ってみました。
―どうしてですか?
「いろいろと試しれみたかったんです。分析魔なので。
手数料・保管料がいくらになるかと、すぐに売れるかを確認したかったんです。」
―どうでしたか?
「売る際の手数料はかかりませんでした。私は田中貴金属ですが、他社は多少違うかもしれません。
売る金額をネットで入力した日から3営業日をあけて、ゆう貯の口座に振り込まれました。すぐに売れたのか、すぐに売れるけど、入金が3営業日あとなのかもしれません。」
―すぐに売れるけど、入金が3日後だといいですね。
「はい。純金積立はコインや延べ棒のような“ブツ”がないので、銀行に預けているのと同じ感覚です。」
―投資された金額は?
「積立をした合計金額は2,850,000円で、手数料、保管料の合計金額は42,750円でしたので、合わせると2,892,750円です。」
―そして、2024年10月24日の金額は?
「4,381,560円です。1.515%です。」
―金額にすると1,488,810円ですね。
「そんなに細かい数字は計算していません。1.5倍だから手元の300万円が450円になった、という感じです。」
―150万円儲かったんですねえ。
「投資に関心がない人間は、“儲けた”とは思わないのかもしれません。利息のような感じです。当然、ゆう貯や銀行の利息とは比べるまでもありませんね。今は田中銀行様々です。」
―そろそろ売りだと思ったから、今回インタビューに応じていただいたのですか?
「いいえ、林さんの本だとこれからが勝負のはずですから、いま売る気持ちはまったくありません。
今回インタビューに応じたのは、初めて50%を超えたからです。1つの区切りかなあと思ったので、ご報告することにしました。2倍は大きいですが、1.5倍でもかなりうれしいですよ。300万円が450万円になったわけですから。」
―そして、これからが勝負なんですね。
「はい。
私が買った頃、すでにゴールドの価格はかなり高くなっていました。“もう、これ以上は上がらない”と言っていた経済番組のコメンテーターもいました。」
―そうなんですね。
「“高値で買って安値で売ってしまうことになる”という評論家もいました。」
―林さんの“高値で買うべき”と真逆のことを言われているんですね?
「投資では“あるある”の話なんでしょうね。一時期下がった時もありましたが、売りませんでした。」
―正解でしたね。
「はい。投資の世界では、“Buy & Forget”というフレーズがあるそうですが、ゴールドもまさにそうだと思います。」
―買ったら忘れるんですね?
「はい。下がることもあるんで、毎日チェックすると一喜一憂してしまうんだと思います。」
―では、毎日チェックしてないんですね?
「いいえ、一日に一度、チェックしています。あはは。ただ、グラム数を主にチェックしています。グラム数は絶対に下がりませんので。」
―ストレスゼロですね。
ありがとうございました。新高値を更新している今、もう買っても遅いだろう、と思っている人にはいい情報になったかもしれません。
「林さんから“売れ”の緊急発信が出たら、すぐに売ります。」
―ご報告、ありがとうございました。
第二十四回 株の公式で生活をしていた方
2022年7月2日
―今回は、データサイエンストの方です。
「よろしくお願いします。」
―いかにも理系といった方です。
「よく言われます。僕の場合は、オタクでしょ?とも言われます、」
―あ~、わかります。
データサイエンストは今、花形の職業ですね~。
「花形かどうかはわかりませんが、現代の戦争もサイバー攻撃で始まりますし、
既にAIの時代に突入していますからね~。」
―僕は文系なので、得意じゃありません。
「いや、文系の人も多いですよ。」
―そうなんですか。
「はい。文系の人も、論理的な思考が得意な人は向いていると思います。」
―そうなんですね。
ただ、論理的思考だけでなく、数学的なセンスも必要な気がしています。
「確かに、そうかもしれません。」
―20代の頃は、株の投資で生活をしていたそうですね?
「はい、そうです。
教育者になりたかったんですが、会社と方向性が大きく違ったので辞めました。」
―それまでに、投資の勉強はされていたんですか?
「いいえ。会社を辞めたあと勉強しました。」
―でも、生活ができるくらい儲けたんですよね?
「はい。最初はビギナーズラックで勝ったんですが、そのあと大変でした。」
―勝ち続けるのが難しいんでしょうね。
「その通りです。それで、本を大量に読みました。」
―いかがでしたか?
「ほとんどすべての本は、理系の僕には向いていませんでした。」
―論理的ではないんですか?
「はっきり言うと、そうです。
著者の方はその方法で成功されたと思うんですが、他の人にはマネできないんです。
勝ち続けるメカニズムは書いてなかった、ということです。」
―だとすると、マネできないですもんね。
「そうです。それで、この本はいい、と思ったのが林さんの本でした。」
―株の公式ですね?
「そうです。
タイトルを正確に言うと、株で勝ち続けるための公式、です。」
―メカニズムも書いてあるんですね?
「そうです。論理的にもとても納得感がありました。」
―それで勝ち続けたわけですね?
「そうです。失敗することもありましたが、生活費を稼ぐことはできました。
僕は投資の才能もセンスもないと思っています。
その僕が勝ち続けられたのは、公式通りに投資をしたからです。」
―今も投資をなさっているんですか?
「はい。本業の仕事の邪魔にならない程度ですが、やってます。」
―株ですか?
「いいえ。今はゴールドだけです。」
―そうなんですか。
「株の投資で勝ち続けるメカニズムを見つけて、公式まで作った林さんが、
今は株の投資をされていないわけですから、弟子の僕がやるわけありません。」
―お弟子さんなんですか?
「いいえ、勝手にそう思っているだけです。」
―わかりました。そういう方も多いらしいです。
ゴールド投資はいつから始められたんですか?
「林さんの、金は2倍になる、の本を読んだ直後からです。」
―では、だいぶ儲けられたんですね?
「まあまあ、です。
その時はまだ株もやってましたから。」
―二刀流だったわけですね?
「そうです。でも、去年出た、暴落サインの本に株はやらない方がいい、
と書いてあったので、株を全部売ってゴールドを買いました。」
―テレビやネットで、もうゴールドはピークアウトした、
と言っている評論家の方もいらっしゃいますよね?
「はい、何冊かの本にもそう書いてありました。」
―でも、ゴールド一本にされているんですね?
「はい。
最大の理由は、株で勝ち続ける公式まで見つけた人であれば、
本当は、株で勝負されたいんだと思ったんです。」
―確かにそうですね。
「それも、アブダビ投資庁でオイルマネーを運用までされた人です。」
―UAEは、マネーの運用は国策ですよね?
「そうです。
石油が枯渇する前に、必ず手を打つ必要があるんだと思います。
あと、脱炭素で需要が落ちるかもしれないですからね。」
―はい。ただ、今は戦争で少し雲行きが変わったみたいですが。
「でも、マネーの運用が大事なことは変わらないでしょう。」
―そうですね。
「アラブの王様の大事なマネーを運用するわけですから、
確実に勝ち続けられるファンドマネジャーであることはMUSTでしょう。」
―はい、そうだと思います。
「ネットに、この男はオイルマネーを運用したらしいが、それが何なのだ、
と書いてありました。」
―僕も読みました。
「国策として、それも王様のマネーを運用しているわけですので、
勝てなかったら、すぐにクビだったと思いますよ。」
―はい。厳しいです。
「そのUAEで6年仕事ができた、ということは、僕はスゴイと思います。」
―あ~、確かにそうですね。
林さんは自己都合で退職されたそうです。
「はい、そうでしょうね。
そんな人が、今は株の投資をされておらず、
ゴールド投資をされているわけですからね~。」
―よくわかります。
「林さんがゴールドを薦めていらっしゃることよりも、
林さんが得意な株の投資をされておらず、
ゴールドを買っていらっしゃる、という事実がとても重要な情報だと思うんです。」
―賛同します。そうだと思って、学生の分際で僕も買っています。
「株の勉強をしていたとき、勝ち続けている投資家が、どの株を買い、
いつ売るかが知りたい、と何度思ったかわかりません。」
―あ~、確かにそうですね。
「今回は、それが本に書いてあるし、このサイトにも書いてあります。
超ラッキーなんです。」
―幸運をかみしめます。
「評論家の人やアナリストの人のコメントは、
僕は、実際に買っている人の意見しか聞きません。」
―確かにそうですよね。
「ということで、今は少し価格がアップダウンしていますが、
気にせず、ただただ緊急発信を待っています。
あと大事なことは、いつ売るか、だけですから。」
―わかりました。
ありがとうございました。
第二十三回 林さんへのインタビュー 第一回の方
2022年6月17日
―今回から不定期で、林さんにインタビューします。
まずは、インタビューに応じていただいた方の記事について
質問させていただきます。
よろしくお願いします。
「こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。」
―あ~、今日は江戸弁じゃないんですね?
「いつもはこのような感じで、お話しをさせていただいております。」
―いつもと違うので少しやりにくいです。アハハ~。
さて、記念すべきRyu’s Barの第1回目は、女性の方でした。
「はい、この方のこと覚えていますよ。」
―そうなんですね。
日経新聞社がスポンサーのネット番組で、英語のレクチャーをされていて、
その番組のリスナーだった方ですよね?
「いいえ、リスナーではないですね。文章でしたから。
新聞や雑誌の連載のような感じでした。」
―あ~、そうなんですね。
何回の連載だったんですか?
「30回くらいだったと思います。」
―そんなにやられたんですねえ。
なぜ第1回目の方のことを覚えているんですか?
「1つは、友人の姪っ子さんだったからです。
あと、コメントの書き込みが多い番組だったんですが、彼女は、
“外人ではなく、外国人がいいかもしれません”と書いてくれました。」
―あ~確かにそうかもしれません。
「何か、賢くて、でも控えめで、感じのいい人だなあ、と思いました。」
―ネット系の旅行代理店にお勤めとのことでした。
「はい。当時、外国勤務を希望されていたようです。」
―香港支社に行かれたそうです。
「そうみたいですね。
私が香港に住んでいた時でしたら、会食にお誘いしたかもしれません。
妻と3人の会食を。」
―そうですか。
この方は、「投資をするつもりはないですが、
頑張って貯めた預金が減るのはイヤなので、
金を買う予定です」とおっしゃっていました。
「よろしいんじゃないでしょうか。
投資の動機は人それぞれで、自由だと思います。」
―投資ということではなく、海外に行ったときの、
現地の通貨への両替のイメージとおっしゃっていました。
「この記事を読んだとき、投資をしたことがない人は、
そういう感じで金を買うのかあ~、と驚きました。」
―それでいいんですよね?
「はい、それでいいんです。
過去の例を見ると、通貨危機の場合は、金を買うか、
ほかの通貨に換えることで対処する人が圧倒的に多いので、
間違っていませんし。」
―通貨が下落することがはっきりわかったら、
下落する前に、自動車や宝石などの高級品を買う、
という人もいらっしゃるようですが?
「それは慎重になった方がいいと思います。危機が来たら、
仕事を失うこともあるでしょう。思わぬ出費があるかもしれません。
お金がないと困ってしまうことになるかもしれないからです。
ぼくだったら、節約を心掛けます。」
―わかりました。
インタビューの最後に、
金に交換することを、お友達や同僚の方などにすすめますか?
と聞いたら、「しないと思います」とおっしゃっていました。
「そういう人は多いと思います。
投資などをすすめられることが嫌いな人は多いですし、
100%ということはないですからね。」
―はい。でも、あとでクレームを言われるかもしれません。
「だから、おすすめしないのであれば、
黙っておくのが一番いいと思いますよ。
危機が回避できた、と言う必要は一切ないです。」
―あ~、黙っておけばいいんですね。
「はい。
預金が減った人は、文句を言う相手がいないから、
損をしなかった人に文句を言う可能性は高いと思います。」
―僕も黙っておくことにします。
「でも、ひとりでも多くの人が回避して欲しいなあとは思っています。」
―僕も同じです。
「僕は大学生の頃からですから、45年くらい投資をしています。
だから、投資をしない人、資産を増やそうと思わない人の気持ちが、
わからないんです。」
―投資をしない人は、投資をしている人の気持ちがわからないそうです。
「あ~、そうでしょうね。
僕であれば、できるだけ早く金に交換しておいて、損をするだけでなく、
増やせる可能性が高いんだったら、増やそうと、ごくごく自然に思います。」
―わかりますが、僕も金に交換するのに1年2ヶ月くらいかかりました。
「このコーナーで言っていましたね。」
―はい。いま少し下がっているので、あまり価格を見ないようにしています。
「一喜一憂するのは損ですよ。
長期的に運用した方がいいと思います。
師匠のジムも、長期的な運用をすすめていました。」
―はい、ジム・ロジャーズさんの本に書いてありました。
今日はありがとうございました。
「こちらこそ、ありがとうございました。
また、会長さんのお仕事、いつもありがとうございます。」
―とんでもありません。
第二十一回 70代男性 元中学校の先生
2022年6月10日
―今回は、かつて中学校の先生だった方です。
「よろしくお願いします。
数学を教えていました」
―先生は、最近会員になられたんですよね?
「もう先生じゃないですよ。
2ヶ月くらい前、ロシアが戦争をし始めたころ会員にならせていただきました。
教え子から同窓会のことで連絡があったんですが、その電話で、
このクラブのことを聞きました。
―あ~そうなんですね。
同窓会、楽しみですね。
「はい。私はあの時代には珍しく一人っ子で、
ずっと独身だったので、身寄りがないんです。
―はい。
「一人暮らしには慣れているし、退職後も楽しく暮らしていたんですが、
コロナのあとロシアが侵攻したんで“不安だ”って教え子に言ったんです。」
―はい。
「小さいですが持ち家がありますし、
100歳までは暮らせるくらいのお金はあるな、
と思っていたんですが、教え子に、
“貯金が半分になるかもしれないですよ”って言われました。」
―教え子の方は心配なさったんですね。
「はい。カタい仕事に就いているし、勉強もよくできた子だったんで、
“これは大変かもしれない”と思いました。」
―あ~、でも、生命保険の話だったりしませんか?
「少しだけそう思いました。以前もそういう話がありましんで。
でも、まったくそういう話ではなかったんで、
メールアドレスを言いました。」
―メールなさっているんですね~。
「はい。数学を教えていたんで、さすがにパソコンくらいはしないと、
と思って、だいぶ前に始めました。
でも、スマホは電話にしか使いません。」
―あ~、スマホの方が簡単なような気がしますが。
「エッ?そうなんですか?」
―電話もスカイプでしたら、無料ですし。
「あ~、そういう話は勘弁して下さい。」
―すみません。
「それでアドレス(?)が送られてきたんで、
このコーナーを見たら、私と同じような人がいたんで少し安心しました。」
―どの方のインタビューが印象的でしたか?
「同じ70代の年金生活者の方のお話しも印象的でしたが、
霞ヶ関の方のお話しも印象的でした。」
―そうなんですね。
「“預貯金を分散した方がいいかもしれない”というところが気になりました。」
―あ~、1つの金融機関には1,000万円以下にした方がいいというお話しですね?
「そうです。
“まさか、そんなことはないだろう”と思って、本を読んだんですが、
そう書いてある本もありました。」
―はい。
「コロナ、ロシア問題と続いたんで、
思ってもなかったことが起こっても、
不思議じゃない時代に入っているような気がしています。」
―よくわかります。
「あとは、お金の価値が下がるのは困ります。」
―そうですよね?
「私は経済危機になっても、金利が上がれば、利息が付くのでいいな。
としか思っていませんでした。」
―そうなんですね。
「昔は金利が高かったんで、預金していればまあまあ利息が付いたんです。」
―あ~、僕はそういう時代は知りません。
「あ~、そうですよね~。」
―“経済成長”とか“好景気”ということを体験したことがありません。
「う~ん、なんとも言えないです。」
―すみません、僕の話になってしまって。
「いえいえ、若い人の話を聞くのは大好きですから。」
―はい、先生でした。
「元、です。
預金は3つの銀行に分けましたが、あとは通貨の下落の対応だと思っています。」
―はい。
「でも、私は勇気がないんです。」
―金を買うことに抵抗があるんですね?
「そうです。“投資”という言葉にも、
“金”という言葉にもいい印象がありません。」
―そういう会員さんもいらっしゃいます。
「“資産が増える”とか“儲かる”という言葉にも、
ものすごい抵抗感があります。
公務員だったからかもしれません。」
―はい。
「だけど、分散して預金しても、預金そのものが減ると大変です。」
―数学の先生でした。
「数学の先生でなくてもわかりますよね。」
―失礼しました。
「ハハ。だから、通貨が下落するサインが出たら金に換えようと思っています。」
―はい。
「あとは、ちゃんと買えるかが心配です。
コロナでトイレットペーパーのときもパニックでした。」
―わかります。
「でも、今から換えておく勇気はないんです。」
―無くなることはないでしょうが、これだけ想定外のことが起こると、
漠然とした不安もありますよね。
「そうなんです。
だから、緊急発信が発令されたら、すぐに換えようと思っています。
でも、その頼みの綱の金が下落したら、ものすごくショックです。」
―リーマンショックよりもショックですよね。
「オイルショックよりもショックです。」
―あ~、その時代のこと教科書で習いました。
「この年齢になると、ショックなことは嫌です。」
―僕の年齢でもショックなことは嫌です。
「そりゃそうですね。」
―いろいろとお話しいただき、ありがとうございました。
第二十一回 40代男性 借金投資
2022年6月2日
―今回は、金投資の経験が長い男性の方です。
「よろしくお願いします。先日、NHKのクローズアップ現代で、
借金投資について放送していました。」
―借金投資ですか?
「はい。借金をして投資をする、という意味だそうです。
私も初めて聞いた言葉です。」
―1920年代のアメリカは狂乱の時代で、投資熱が異常にあがり、
借金をしてまで株式投資をした人がたくさんいたそうです、
その人たちは、1929年の大恐慌で破産したそうです。
「いまの日本でも借金投資をする人がいるそうですが、
アメリカとは違って詐欺なんです。」
―そうなんですね。
「マッチングアプリで知り合った男性から、
マンション投資をすすめられた女性が、貯金がないため、
住宅ローンを組むようすすめられたそうです。」
―資産がない人が借金をして不動産投資をする、ということですか?
「そうです。
女性は結婚相手を探していたため、ムゲには断れなかったそうです。」
―あ~、まさに詐欺の手口ですね。
「そうなんです。
その住宅ローンは、投資には適用できないんですが、
住民票を移したりして、契約書を結んだあと、
その男はいなくなったそうです。」
―こうやって聞くと“いかにも詐欺”だと思いますが、
当事者の方は気付かないんですね。
「被害に遭った女性は、“おかしいな”と思ったそうです。
でも、その住宅ローンは、政府系の住宅ローンだったそうですし、
相手は、結婚するかもしれない人ですからねえ。」
―はい。
「その住宅ローン機関に、投資目的であることがバレて、多額の借金を抱えたそうですが、詐欺の男は高額の手数料を奪って、いなくなったそうです。」
―犯人は捕まったんですか?
「いいえ。業者はいまでも普通に営業しています。
何1つ証拠が残っていないため、逮捕はできないそうです。」
―怖いですねえ。
ゴールド投資も同じようなことがありますかね?
「そういうことを考える人が出てくる可能性が高いと思うんです。」
―僕にはどうすればだませるか、まったくわかりません。
「わかったらわかったで怖いですけどね。」
―あ~そうですね。
「その業者の元社員が“悪いことをしているとは思っていなかった”
と言っていました。」
―罪の意識がなくてもできるんですねえ。さらに怖いです。
「そうなんですよ。
あと、だまされた人がその借金を返すために、その業者の社員になって、
新たな詐欺をしていました。」
―想像をこえています。
「そうですよね。
金投資も、借金をしてまで購入する人が出てくるような気がするんです。」
―貯金が半分になるって言われると、考える人もいるでしょうね。
「そうなんです。
2年ほど前に、トイレットペーパーがなくなるという噂がたって、
主婦の方は、軽いパニックを起こしましたよね?」
―そうみたいですね。私はそういう場面は見ませんでしたが、
知り合いの方はレジで行列している人たちを見たそうです。
「私は、“シャワーに毎回入ればいいや”と開き直りました。
私は金は、ずいぶん前から買っているからパニックにはなりません。」
―はい。
「これまでも、友人や知人に、金の購入をすすめたことはありません。」
―はい。そういう方は多いです。
「でも、預金の価値が半分とかになることがわかっているのに、
黙ってていいんだろうか、と最近思うようになっています。」
―あとになって、“なんで言ってくれなかったんだ”と、
責められるかもしれませんね。
「そうなんですが、だからと言って、
軽く伝えられるようなことではないですからねえ。」
―大事な貯金ですもんね。
「そうなんです。」
―このコーナーでは、同じような悩みを抱いている方のご意見も
ご紹介させていただいています。
「はい。読ませていただきました。」
―このコーナーでは、金の購入をすすめてはいません。
「はい、わかっています。
だから、学生さんが会長なのかなあ、って思っています。」
―学生の私は、すすめることはできません。
「わかります。
私には、こうやって悩んでいる人がいることを伝えることくらいしかできません。」
―わかります。
「会員の方に、どう思っていらっしゃるか聞いてみたいです。」
―コメントの募集を検討します。
「はい、読んでみたいです。」
―このコーナーでコメントを公開することになると思います。
「よろしくお願いします。」
―今日は、ありがとうございました。
第二十回 60代女性
バスケ選手だった方
2022年5月25日
―このコーナーを読まれてから会員になられたんですよね?
「はい、そうです。
会員になり立てです。」
―会員になろうと思われたきっかけをお伺いしてもよろしいでしょうか?
「はい。弟からの紹介です。」
―弟さんはなぜ会員になられたのですか?
「以前から、林さんのことを知ってたみたいです。」
―弟さんは投資をなさっているのですか?
「はい、金(キン)を積み立てています。
ただ、株は買ったことがないと思います。」
―弟さんから純金積立を薦められたのですか?
「いいえ。
大きな経済危機が来るかもしれないので、このサイトを見てた方がいいよ、
と言っただけです。」
―このコーナーの記事を読んで、どう思われましたか?
「2つの記事が気になりました。
1つは、ペンションオーナーの方が言われた、
“社長から、シロートは株に手を出すなと言われた”でした。」
―それを読んで、どう思われたのですか?
「やっぱりそうかあ~、と思いました。」
―はい。もう1つの記事は?
「コンサルタントの方の記事です。
私は3番目の“防御型”だと思います。
多くはないですけど貯金はありますし、
年金も多少いただいていますので。
だから、4番目のセーフティーネット型にはならずに済みそうです。」
―わかりました。
このクラブの会員の方は、
1番目の攻撃型と2番目の防御攻撃型が多いと思います。
「そうでしょうね。投資家の方のファンクラブですもんね。
防御型が入るクラブではないように感じています。」
―いえいえ、そういう方もいらっしゃいますよ。
「そうですか。
私は中学生のときバスケットボール部に所属していたんですけど、
キャプテンでしたが、ディフェンスが得意でした。」
―あ~そうなんですねえ。
キャプテンになる人はオフェンスと言いますか、
シュートがうまい人が多いんですか?
「そうだと思います。
ああ~、必ずしも、そうではないかもしれません。」
―ディフェンスが得意なので、投資についても防御型、ということですか?
「そう言われると、何か変な感じがしますけど・・・。
私は投資をする勇気がないんです。
ただ、貯金が減るのはとっても困ります。
3ヶ月前に定年退職になって、年金生活が始まりました。」
―そうなんですね。
もし通貨が下落するサインが出たら、
金(キン)を買おうと思っていらっしゃるんですね?
「はい、そうです。
それが私の限界です。
投資はとても怖いです。」
―わかります。
「こんなお話しでも記事になりますか?」
―もちろんです。
これから会員になられる方は、投資が怖い方や、
投資にイヤなイメージを持っている方が多くなると思っていますので。
「あ~、そうかもしれませんね。
“分配”とか言って政府がお金をたくさん使っているのがとても気になります。
このあと税金でまかなうんでしょうから。
―そうですよね。何か私たちも麻痺してきましたよね。
「そうなんですよ。
80年代の初めに、土光さんという方が、
財政改革をやってらしたのを覚えているんですが、とても大変そうでした。
でも、国の借金はそれから10倍以上になっていますよね?」
―そうだと思います。
「その頃、“日本は大変だぞ~”ということで、
政府は必死で財政改革に取り組んでいたんですよ。
ニュースで連日やってました。」
―そうなんですね~。
「でも、官公庁などからの反発がとても強くって、なかなか進まないようでした。」
―そうなんですね。
勉強になります。
「とんてもないです。
私、よくわかっていませんから。
でも、経済が成長してないのに、
なぜ分配ができるのか私にはさっぱりわかりません。
なのに、総理の支持率は高いです。」
―わかります。
経済政策がうまくいった話は、聞きませんもんね。
「そうですよねえ。
あっ、私は自民党の支持者なので、政府を批判しているのではなく、
ものすごく心配なだけなんです。年金生活者は、
“既に年金制度は崩壊している”とか聞くと寿命が縮じみます。」
―はい。
「それを聞いても、私のような年金生活者には、対応策がありませんし。」
―切実なお悩みですよね。
「それで、今回のロシアの問題でしょう。
中国も怖いですし。」
―そうですねえ。
「心配で、将来が怖いです。」
―わかります。
どこまで回避できるかは私にはわかりませんが、
少しでも回避できるお手伝いができたらいいな、と思っています。
「よろしくお願いします。」
―本日は、ありがとうございました。
第十九回 20代男性 大学生
「いよいよ僕も始めました。」
2022年5月4日
―私は会員です。今回は、クラブの会長の佐藤さんにインタビューします。
「よろしくお願いします。
緊張します。」
―アハハ、そんなもんですか。
いよいよ純金積立を始めたそうで。
「はい、初めての投資です。」
―このクラブができたのが去年2月ですので、
始めるのに1年2ヶ月くらいかかりましたね。
「はい。」
―学生さんですから、お金の余裕ないですよね?
「はい、それも始めなかった理由の1つです。」
―他にもあるんですね?
「はい。
初めての投資だったのもありますが、
性格が“石橋を叩いて渡るタイプ”だからだと思います。」
―何を気にされていたんですか?
「リスクです。」
―当然ですね。
「過去数十年の価格の動向を調べたあと、この1年くらいの動向を見て、
“損をする確率は極めて低い”と判断しました。」
―あ~、そうなんですね。
「林さんは、“20%以内の下落は問題ない(?)”と書かれていますし、
数年後にしか売らないと決めているので、日々の上下は気にしていません。」
―少しは気になるでしょ?
「あっ、はい、そうなんです。」
―私も初心者と変わらないので、同じですよ。
「あ~、そうなんですね。
頭ではわかっているんですが、下がると“えっ?”と思ってしまいます。」
―20%とか下がったら、気が遠くなるかもしれませんよね。
「そうですそうです。
広告代理店の女性の方が、“一喜一憂じゃなくて一喜一喜です”と言われていましたが、私はその境地までには達していないです。」
―私も同じなんで、よくわかります。
でも、冷静になって考えると、落ち着けます。
「そうです、そうなんです。
数字が落ちている瞬間は“えっ”って思うんですが、少し冷静になると、
“いやいや、長期的にはだいじょうぶだ”と思い直します。」
―私も同じです。
「会員の方のなかにマーケティングの世界で活躍されている方がいらっしゃるんですが、
“需給の関係で考えると、林さんの話はわかりやすいし、論理的です“
と言われています。」
―ゴールドの需要と供給の関係ですね?
「そうです。
その方は、“需給の関係で価格が上下するのは、スーパーの野菜の値段を毎日見るだけでわかりますよ“とおっしゃっていました。」
―わかります。林さんはレタスの例を引いていましたよね。
私も毎週、家族でスーパーに買い物に行きますが、野菜の価格の変動は面白いですよ。
「需給の関係で、大きく変わるんですね。」
―そうだと思います。
レタスの絶対評価よりも、ほかの野菜と比較するといいと思います。
「どういう意味でしょうか?」
―いま玉ねぎが高いんですが、安い時の3倍くらいします。
これだと、絶対評価でもわかりますが、きゅうりはほぼ横ばいで、
白菜は2倍以上します。
「何かオナカがすいてきました。」
―ワハハ。野菜は“毎日”と言っていいほど値段が変わるんですが、
買い物上手な人は、“玉ねぎの変わりは何か”を考えるようです。
「あ~、理屈はわかります。」
―ですから、レタス単体で考えるのではなく、
レタスに変わる野菜の値段も調べることが大事みたいです。
私の妻は、メニューを先に決めないで、
安くなった野菜で作れるメニューを考えています。
「あ~、賢い奥様ですね。」
―ありがとうございます。良妻賢母です。
「ご馳走さまです。アハハ。
その需給の関係でも、金はまだまだ上がるという林さんの読みは、
とても納得感があると私も思います。」
―よくわかります。
「まだ純金積立を初めたばかりですが、これまで郵貯の口座の残金を見ているだけでしたが、経済指標も見るようになってきました。」
―うんっ?経済学部の学生さんですよね?
「あ~、勉強のために見る経済指標と、自分のお金が上下することを考えながら見る経済指標はまったく違います。」
―そういう意味なんですね~。
面白いです。
「これから、授業の受け方が少し変わるかもしれません。」
―日本の大学の授業は、実践ではほとんど役立ちませんが、
基礎や、過去の歴史などの勉強は大事だと私は思います。
「社会人の方は、
“大学の勉強なんて社会に出たら役に立たない”とおっしゃる方が多いので、
そう言っていただくとうれしいです。」
―私の仕事が“研究職”だからもあるかもしれませんが、
大学でしか勉強できないことはあると思いますよ。
「わかりました。
今日はありがとうございました。」
―あ~、それはインタビュアーの私のセリフです。
「すみません。」
―今日はありがとうございました。
楽しかったです。
第十八回 40代女性 広告代理店
「純金積立始めました♪」
2022年5月2日
第十八回 40代女性 広告代理店
「純金積立始めました♪」
2022年5月2日
―今回は、広告代理店にお勤めの方です。
「イラストをAMEMIYAの“冷やし中華はじめました”にしていただいてすみません」
―いえいえ、私もお笑いが大好きです。でも、お笑いを見てない人はまったくわからないと思いますけど。
「そうですね。」
―広告代理店でどのようなお仕事をなさっているのでしょうか?
「デザイン関係の仕事をしています。」
―有名な会社ですね。
「ブラック企業で有名になりました。」
―いえいえ、学生にも人気があります。
ブラック企業だと言われるのは、
数年前、過労で亡くなった方がいらっしゃったんですよね。
「はい。それきっかけで“働き方改革”が始まってしまいました。」
―社会人の方は大変なんですね。
「でも、家で仕事をするようになっただけで、なあ~んにも変わってはいません。
一部の社員は残業代が出なくなりました。」
―そうなんですか。
仕事量はそのままで、給料が減っただけなんですね。
「そうなんですよ。
私は、好きで仕事をしているんでブラックだとはまったく思ってません。
私のような仕事はほとんどの人が自己責任でやっています。」
―そうなんですね。
でも、過労で亡くなる方がいらっしゃるんですね。
「はい。
クライアントと会食したとき、
“若い社員が会社でクビつってねえ”って言われていました。
給湯室だったそうです。」
―ショックなお話しです。
「会社はマスコミに洩れないようにするため必死だったそうです。
上場企業は大変です。
5年ほど前だったと思いますが、その話を聞いたとき、クライアントの社員の一部は
“彼はかわいそうだよ”と言ったそうですが、
多くの社員は“会社じゃなくて、ヨソでいいだろう”って言っていたそうです。
ご家族が裁判をしたい気持ちもわかりますけど、
自己責任だと思う人がマジョリティーです。」
―これは笑えない話です。
「はい。
民間企業でハードな仕事をした経験がない政治家の方がほとんどなので、
政策と民間企業の実態には大きな乖離があります。
これはしようがないんでしょうね。」
―わかりました。ところで、今日は何をお話しされたいのでしょうか。
「最近、純金積立を始めたんですが、始めたあとでわかったことがあったので、
これから始める人にお伝えしておいた方がいいかな、と思いました。」
―ぜひ、お願いします。
「私は最初にスポット買いをして、それから毎月積立をしています。
スポット買いはすぐに購入できるんだろうなあ、と思っていましたが、
1ヶ月くらいかかりました。」
―すぐに買えるんじゃないんですね?
「そうなんです。
私が手続きを間違ったところもあるかもしれませんが、
買う日が“毎月5日”に決まっていて、その日までは買えませんでした。」
―そうなんすね。
あ~、それじゃあ、“通貨下落”のサインが発信されたあと、
すぐに買おうとした人は買えないかもしれませんね?
「そうだと思うんです。
事前に電話で確認した方がいいと思いますよ。」
―わかりました。
「あと、積立も“毎月5日”に銀行引き落としになりますが、その5日に引き落とされた金額分を購入してくれるのではなくて、1ヶ月にわたって、少しずつ購入されます。」
―あ~、それは、林さんの本にも書いてありますね。
「はい、そうですね。ただ、読み飛ばす人もいると思いますよ。
私は気にならなかったんですが、早く買いたい人はイライラするかもしれません。
今回のロシアのように通貨が急に下落してしまったら、
金に交換できるまでの1ヶ月は長く感じると思います。」
―下落のサインが出たら、少しでも早く買いたいでしょうからね。
「そうだと思うんですよねえ。
だから、これも事前に電話で確認した方がいいと思います。」
―ご自分は確認されなかったんですか?
「はい。今はまだ、あわてて買う必要はないですから。
ここ数日も金価格は下がっています。」
―なるほどなるほど。
「私は林さんが書かれている通り、いまのうちにしっかりと積み立てて、
長期的に保有して、緊急発信が出たときに一気に売ろうと思っています。」
―わかります。
「林さんの本には、
“金額(?)は、週に1回くらいチェックすればいい”と書いてありますが、私は毎日見ていますよ。」
―そうですか。一喜一憂されませんか?
「いいえ。下がったら、
“おっ、安く買えるな”と思っています。」
―林さんもそう書かれていますね。
「はい、そうですね。
それで、上がったら、
“よしよしこの調子~”と思っています。」
―ホントに、一喜一喜ですね。
「そうです。」
―わかりました。
「私の友人や会社の同僚は、私がゴールドを買い始めたのを知っています。
ネガティブな反応はありませんが、
“じゃあ、自分も買おうか”という人もいないんです。」
―そうなんですね。
「ただ、銀行預金がまあまあたくさんある人が多いので、
下落のサインが出たら、交換しようと思っている人が多いです。」
―賢明ですね。
「はい。だから、通貨が下落する予兆が出たときには、
このサイトを紹介する約束になてっています。」
―あ~、いまはサイトを見てはいらっしゃらないんですね。
「すみません。」
―いえいえ。でも、少しショックです。
そういう方は、今回の
“手続き上、すぐには買えない”という情報は役立つでしょうね。
「はい。そうだと思います。」
―今日はありがとうございました。
第十七回 マッチアップ 霞ヶ関vsコンサル
2022年4月29日
―今回は、インタビューにお答えいただいたお二人の方の対談をお送りします。
コンサルタント「“マッチアップ”って対決ですよね?私は霞ヶ関の方に質問をしたいことがあります、と言っただけですけど。」
霞ヶ関「私も当然、対決するつもりはありません。それもいま、“トリコン”と言われる外資系のコンサルタント相手に勝ち目があるとは思いません。」
―“トリコン”って聞いたことがあります。ここ数年、東大の就活生が、“とりあえず、外資のコンサルにでもなるか~”と言っているそうです。
それでは、あとはお二人にお任せしま~す。
コン「私が進行役をするみたいですね。わかりました。
“トリコン”の私が質問したかったことは、今度の経済危機に霞ヶ関はどう対応するのでしょうか、という点です。」
霞「私には霞ヶ関全体を代表して発言する権限はありませんし、そもそもできません。」
コン「個人的な見解でいいんですが。」
霞「内閣府の消費者庁の管轄だと思いますが、多くの方がご存知の“消費生活センター”と、消費者庁の“消費生活相談窓口”でご相談をお受けしています。」
コン「何か官僚の国会答弁みたいですね。」
霞「すみません、官僚なもので。」
コン「その2つの窓口は、主に詐欺被害、誇大広告、商品表示問題といったことの相談に乗る窓口ですよね?」
霞「はい、そうです。」
コン「ということは、問題のリカバリーへの対処ですので、今回の経済危機を回避するような件には対応されないですよね?」
霞「はい、そうです。」
コン「警察も事件が発生しないと動けませんもんね。」
霞「役所は基本的に、そういう組織ですね。」
コン「私は特定の支持政党はありませんが、先週から、“国民の声”を募集していますよね?」
霞「はい。存じあげております。」
コン「“外交と防衛”とか“地域経済”など8つの項目があるそうですが、一番多いのが“暮らしと家計”だそうです。」
霞「主婦の方とかサラリーマンの方とかが投稿されているんでしょうね。スマホを使うシニアの人もいらっしゃるでしょうから、シニアの方も投稿されていると思います。」
コン「私もそうだと思います。学生とか20代の人は、貯金を守るよりも、目の前のアルバイトとか仕事に集中していると思います。
そして、通貨危機の影響を受けるのは、いま言われた、30代以上のサラリーマンや主婦の方とシニアの方ですよね。」
霞「そうですが、貯金をしている“役人”もいます。」
コン「はい。」
霞「いま防衛問題が話題になっていますが、想定外のことが起こったあとで騒いでも遅い、ということをいま、目の当たりにしています。」
コン「そうだと思います。
通貨が下落したあとに金に交換しても遅いわけです。昭和初期の“取り付け騒ぎ”のようなことが起こる可能性があります。」
霞「はい。
昨年、地方銀行の合併などが検討されたときに、少しだけ騒ぎがありました。」
コン「知りませんでした。」
霞「2年前のトイレットペーパー騒動やマスク騒動の時に、ひとり住まいの男性のお年寄りが、ドラッグストアの“お一人様1パック限り”を2パック買っておられました。」
コン「うん?
あ~、1パック9個入りくらいでしたら、18個ですね。
おひとりだと1ヶ月1ロールくらいでしょうから、1年半くらい持ちますね。」
霞「腐るものではないからいいんでしょうが、混雑するお店で、必死に買っておられる姿を見ました。これが、金購入になると、どうなるんでしょうか?」
コン「買えない人が出てくる可能性が高いでしょうね。これは、さすがの林さんにもわからないかもしれません。」
霞「トリコンさんは、防御攻撃型と防御型の2タイプがあると言われていましたが、投資的な意味もある防御攻撃型の人へのアナウンスに注力した方がいいとお考えですか?」
コン「かなり考えたんですが、防御型の人へのアナウンスがカギを握るものと思っています。
投資をしたことがない人で、損をしなければいい、と思っている人たちです。
日本は投資をしない人がマジョリティーなので、この方たちにアナウンスをした方がいいと思っています。それも一度にではなく、じっくりと、です。
「騒ぎになってはいけませんもんね。」
―その通りです。
そして、買うことを検討したの中に、
“どうせ将来買うのなら、いまのうち買っておこう”と考える人もいると思います。
私がそうなんですが、この人たちが結果として防御攻撃型になるのではないかと思います。
霞「防御攻撃型の人たちにもアナウンスしてはいけないんですか?」
コン「儲けたい人は、既に買っていると思うんです。」
霞「あ~、勉強になります。“とりあえず、コンサルにでもなるか”という姿勢では学生さんは大変かもしれません。」
コン「さっき、私のことをトリコンさんって言いませんでした?」
霞「失礼しました。
でも、なぜ、トリコンさんは、同じ大学の友達にこのことを言わないんですか?官僚もいますよね?」
コン「みんなは、本音を言わないんです。私を警戒しているみたいです。」
霞「それは少しわかるような気がします。」
コン「投資ファンドとか、ファンドマネジャーとか、外資のコンサルは“人ではない”と思っているみたいです。」
霞「すみませんが、少しわかります。」
コン「・・・」
霞「今日はありがとうございました。」
コン「あ~、これで終わりなんですね。
それぞれの立場でできることをやっていきましょう。」
霞「はい、そうしようと思います。」
―お二人とも、本日は、ありがとうございました。
第十六回 50代女性 心理カウンセラーの方
2022年4月22日
―今回は心理カウンセラーの方です。私は、心理カウンセラーの方と接するのは初めてです。中学・高校時代にも、スクールカウンセラーに接したことはありません。
「接しないで問題ないのであれば、私はそれでいいと思います。
一般的に、アメリカの大手企業に勤める人の9割はカウンセリングを受けたことがある、と言われています。日本はとても低いのですが、私はそれでも構わないと思っています。弁護士への依頼件数が少ないことと同じように、アメリカとは違ってもいいと思います。」
―わかりました。
「私は勝手に、心理カウンセリングは“不必要善”だと言っています。」
―“必要悪”の反対ですね。
「はい。善いことだけど、必要ないならそれでよい、という意味です。」
―わかりやすいです。
このサイトは、投資家の方の後援会のサイトですが、心理カウンセラーの方とは親和性がないような気がしますが。
「確かに、カウンセラー仲間にこのことは言っていません。」
―投資をなさっているんですよね?
「いいえ、私はしていません。
このコーナーでインタビューを受けた人に紹介されました。」
―あ~、どなたでしょうか・・・。その方は、どんなお話しをされたのでしょうか?
「今度の経済危機は、投資をしていない人にも被害が及ぶ可能性が高いということでした。」
―わかりました。
「私は一般の会社で仕事をしながら、ボランティアでカウンセリングをしてきました。かれこれ25年になります。」
―長いボランティア経験ですねえ。
きっかけをお伺いしてもよろしいでしょうか?
「会社に入って2年目にうつ病を発症したんですが、私はお薬を飲まずに自力で完治しました。」
―私は詳しくないですが、テレビでうつ病は薬で治すもの、と聞いたことがあります。
「いまはそれが常識のようになってしまっていますが、私は飲みませんでした。」
―高熱を出しても病院には行かず、市販薬も飲まずに風邪を治す、という感じでしょうか?
「その例で言えば、その状態が1ヶ月以上続く、という感じだと思います。」
―そんなに大変なんですね。
「私はかなり重かったからです。当時、アパートの3階に住んでいましたが、1階の郵便受けにも行けませんでした。」
―それは大変な状態ですねえ。
「自力で治した経験がある人は少ないので、治ったときに、“ボランティアでカウンセリングをしよう”と決めました。」
―治ったのがわかったんですか?
「はっきりとわかりました。
まったく気負うことなく、“二度と再発しない”と思いました。
これをカウンセリングでは“完治”と言うんですが、こう思える人は少ないんです。」
―なぜでしょうか?
「お薬で治ったからだと思います。」
―それはわかるような気がします。
「その頃、いまの“厚労省”は2つに分かれていて、労働省でカウンセリングの資格試験を実施することになったので、第1回目の試験を受けて資格をとりました。」
―そうなんですねえ。
「私は“うつ病”の人が専門なんですが、そうじゃない人も相談に来られます。」
―口コミですね。
「そうですね。離婚と転職の相談が多いんですが、困窮した人もいらっしゃいますし、資金繰りで悩んでいる経営者の方もいらっしゃいます。」
―はい。
「うつ病は心の持ち方、考え方、思い方、動き方などを変えることで症状は緩和できるんですが、貧困問題や資金繰りなどはそれだけでは厳しいです。」
―実際の問題が解決しないと駄目なんですね?
「そうなんです。
この2年ほどは感染症で困窮された方が多くなりました。」
―はい。
「仕事柄、給付金、補助金、助成金などの申請はお手伝いできるんですが、抜本的な解決にはなりません。」
―はい。
「この2年は自分の無力さを感じています。
そんな中、今度の危機は、土地を持っていない人や投資をしていない人にも被害があるかもしれない、と聞き、ナントカできないかと思っていたとき、その人が回避できる可能性があるとのことでしたので、サイトに入ってきました。」
―いかがだったですか?
「先生が書かれた内容は難しすぎてわかりませんでしたが、このコーナーの方々の記事はわかります。」
―よかったです。
「それで、私もインタビューを受けてみようかと、このサイトを紹介していただいた方に相談したら、“ぜひ、そうした方がいい”とのことでした。」
―わかりました。
私もとても勉強になりました。
「どなたかが書いていらっしゃいましたが、セーフティーネットにお任せするしかない方は、私にも何もできませんが、そうでない方には、このサイトを紹介しようと思っています。」
―わかりました。貴重なお話しをありがとうございました。私のような学生が言うことではないですが、ぜひ頑張って下さい。
「ありがとうございます。
励みになります。」
―本日は、ありがとうございました。
第十五回 50代男性 自分ファーストと自分オンリー
2022年4月20日
―今回は、少し考えさせられるテーマです。
「すみません。
ごちゃごちゃと考えることが好きな人間なもんで。」
―いえいえ、ぜひお話し下さい。
「6年ほど前に、トランプ大統領が“アメリカファースト”って言いました。流行語大賞にもノミネートされたと思います。」
―はい。都知事も“都民ファースト”と言われていましたよね。
「はい。私はとても不思議でした。すべての国が“国益”を優先するのは当然なので、“自国ファースト”は当然だと思ったからです。」
―確かにそうですね。
いま、ウクライナの兵隊の方々が、国(益)を守るために必死で頑張っている姿を毎日見ています。
「はい。でも、“自国オンリー”になると話が違ってくるんだと思うんです。」
―オンリー・・・。自国だけ、“自国の国益だけを求める”っていうことですね?
「はい、そうですね。」
―北朝鮮とか、タリバンやミャンマーの軍部もそうかもしれません。
「はい。いまのロシアも、多くの国から“自国オンリー”と見られているでしょうね。」
―はい。
「それで、この“ファーストとオンリーの話”は、国家だけでなく、個人にもあてはまると思うんです。」
―個人ファーストか個人オンリーか、ですね。
「そうです。私はずっと投資をしています。」
―あ~、そうなんですね。
「林さんの“株の公式”を読んで目覚めました。」
―そういう方、多いです。
「そうだと思います。
私は理系だからか、林さんのように論理的に書いていただかないと納得できないんです。」
―わかります。私のかつての進学塾の先生、恩師もまったく同じことをおっしゃっていました。理系なんです。
「その方、同じ仲間のような感じがします(笑)。
私は林さんの本の通りに株の売買をしたところ、かなり儲けました。」
―それは良かったですね。
「はい。
ただ、周りの人にはこの話はしていません。」
―あ~、ウイズにも、会社の人に言えないと書いている方がいらっしゃいました。
「読みました。それを読んだんで、いまお話しをさせていただいています。」
―そうなんですね。
「私は自分の財産を守り、増やしているだけなんですが、何かうしろめたい気持ちがあるんです。何故だか、よくわかりません。」
―はい。
「憲法には、“国家は、国民の生命と安全と財産を守る”とありますが、私は自分で自分の財産を守っているだけです。」
―はい。
「自分ファーストなだけなんです。」
―はい。
「それなのに、“自分オンリー”みたいに思われている感じがするんです。だから、人に投資の話ができないんです。」
―わかります。
「私は投資をすることで、周りの人に迷惑をかけていないし、被害も与えていません。人の不幸(損害?)と引き換えに、儲けているわけでもありません。」
―そうですね。
「何かおかしいと思うんです。」
―はい。
「私は林さんが書いていらっしゃる通り、今回の経済危機では、投資をしていない人にも被害がくると思っています。」
―残念ながら、その確率は高いようです。
「ウイズに降水確率みたいにして、通貨下落の確率が書いてありました。林さんは、“3年後10%”と予想されていました。」
―はい、そうでした。
「ただの雨であれば10%だと私はほとんど気にしないんですが、通過の下落は、“放射能を帯びた雨”みたいな感じがするんです。
多くの人が財産を大きく減らしますからね。」
―あ~、そうかもしれませn。
「でも、私はこのことを、友達や会社の同僚なんかに、話していないんです。」
―投資の話は、なぜかタブーなんですもんね。
「そうです。
私が“自分オンリー”であれば、周りの友達とかが損をしても平気だと思うのですが、知っていて言わないことに何か罪悪感があります。」
―はい。
「話が長くなりましたが、こういう問題意識があるため、このコーナーで話をさせていただきました。」
―ありがとうございます。
「林さんのファンクラブを通して、少しでも多くの人が救えたらいいな、と思っています。」
―ぜひ、お願いします。
「何か少しだけすっきりしました。」
―それは良かったです。
ありがとうございました。
第十四回 70代男性 年金生活者の方
2022年4月15日
70代男性 年金生活者の方
―今回は、年金生活をされている70代の男性の方です。
「よろしくお願いします。」
―どんなお話しでしょうか?
「私は出版社で編集の仕事をしていたこともあり、読書が趣味なんです。」
―編集者のお仕事、とても関心があります。
「そうですか。
私が50代の頃までは、まだ本が売れていたんですが、いまはかなり厳しいと思います。」
―私はまあまあ読んでいる方だと思いますが、確かに、一部の友人はまったく読んでいません。
「そうですよね。
これからも若い人はドンドン読まなくなると思います。純文学の本も売れなくなっています。
―あ~、そうなんですね。
「若い作家もいま、対象読者を50代以上にしています。」
―そうなんですか。
「テレビでも、芸人の又吉さんと若い作家たちがそんな話をしていました。」
―はい。
友達はいっつもスマホを見てますし、テレビはほとんど見ないで、ハードでゲームをしていますよ。
「若い人は家庭用のゲーム機のことを“ハード”って言うんですよね~。何かかっこいいです。」
―そうかもしれません。
「本は、純文学からエッセイまで幅広く読んでいるのですが、去年から経済危機の本を読み始めました。」
―はい。
「最初は難しかったのですが、何冊か読むうちに、少しずつわかるようになってきました。」
―私はまだまだ難しいです。
大学のテキストの方が読みやすいかもしれません。
「あ~そうなんですか。
本の中には、年金について書いてある本も、まあまああります。」
―はい。
「本だけでなく、テレビの評論家の方も、“年金は事実上破綻している”と言っています。」
―よく聞きます。
心配している友達もいます。まだまだ先の話なのに。
「あ~、一部の若い人もそうみたいですね。
年金を積み立てていっても、“将来もらえないかもしれない”と思うと、当然、不安でしょうね。」
―そうですね。
「私たち年金生活者も、とっても不安なんです。」
―“いまそこにある危機”なんですね?
「はい、そうです。
“事実上破綻している”ということは、“足りない分を税金で補てんしている”という意味みたいですが、申し訳ない気持ちになります。」
―わかります。
「本の中には、“3割くらい削減される”とか“最悪の場合は無くなってしまう”と書いてあるものもあります。」
―不安でしょうね。
「そうなんです。
友人たちともそういう話をすることがあります。」
―わかります。
「私はそんな本を読んでいるとき、“著者はそんなことを書いてどんな気持ちなんだろう”って思うんです。」
―あ~、書く人の立場になられるわけですね。
「そうなんです。編集者だったので、どうしても書くサイドで考えてしまうんです。」
―よくわかります。
「著者だけでなく編集者も“どんな気持ちなんだろう”って思うんです。」
―はい。
「対処できればいいですが、ほとんどの年金生活者は無策だと思います。」
―はい。切実なお悩みですね。
「何か、“青汁のCM”みたいですが、私は貯金を金(キン)に換えているんで、ナントカ対処できる可能性があります。」
―あ~、確かにこの話の流れですと、“青汁のCM”みたいですね。
「ハハハ。
減額が半分くらいまでであればナントカ乗り越えられると思っているのですが、それ以下(以上?)になると、生活できなくなると思います。今よりもさらに年を取るのは間違いないので、とても心配です。」
―はい。
「年金がそんな状態になった時に、“生活保護”などの“セーフティーネット”はだいじょうぶなんだろうか、と思ってしまいます。いまの政府はすでに“借金が多い”というレベルをこえていますので。」
―わかります。
林さんに質問してみてはいかがでしょうか?
「そうですね。」
―ほかの方も参考になると思います。
「そうかもしれませんね。
勇気を出して質問してみます。」
―今日は、ありがとうございました。
「暗い話ですみませんでした。」
―いえいえ、とんでもありません。
第十三回 30代男性 経理部員
2022年4月12日
―今回は経理部員の方です。
「私は個人で純金積立をしています。」
―いつ頃からですか?
「5年ほど前からです。
林さんの“金は2倍になる”を読んだのがきっかけでした。」
―いかがですか?
「初めての投資ですが、順調に推移していますし、これからも楽しみです。」
―よかったですね。
経理部でお仕事をなさっているんですよね?
「はい。この4月にプライム企業になった会社の経理部員です。」
―あ~、プライム企業のこと大学で習いました。
何か変化はありましたか?
「特にありませんが、決まったときはうれしかったです。」
―そうですか。
スタンダード市場に変わった会社もあったそうですね。
「新聞に“3割”と書いてありました。
私が勤めている会社は目立たない業界の会社なので、だいじょうぶかなあ、と思った社員もいました。」
―そんな感じだったんですねえ。
え~、今回は何をお話しされますか?
「私の会社は経理部門と財務部門が分かれていますが、資産の運用は財務部門が担当しています。」
―勉強になります。
「私は経理部員なので、資産の運用は担当ではないのですが心配しています。」
―はい。
「コロナの影響はあまり受けなかったのですが、今回の物価の高騰は、かなり大きな被害を受けることが予想されます。」
―そうですか。
「会社の売上は、官民比率がほぼ均衡しているのですが、民間需要が徐々に厳しくなってきています。」
―すみません、官民比率って何でしょうか?
「失礼しました。
官公庁の売上と、民間企業の売上の比率です。」
―それで“官民”比率なんですね。わかりました。
「これまで賃金をほんとど上げず、内部留保をしてリスクに備えてきました。」
―内部留保っていうのは、個人の貯金みたいなものですよね?
「はい、そうです。
ただ、今回の物価の高騰の影響で、留保した分を一部吐き出すことになることが予想されます。」
―はい。
「物価高騰はそれでナントカ対処できると思うのですが、そのあと通貨危機がきてしまうと、対処できるか心配です。
すみません、会社のことを相談してしまって。」
―いえいえ、勉強になります。
「具体的には、私の会社(の財務部門)は、資産運用については、銀行系の投資信託会社にお願いしているのですが、通貨危機を回避してくれるか心配なんです。」
―はい。
「林さんは投資顧問会社にいらしたと思いますが、投資信託会社にお任せしたままで安心していいものかお伺いしたいと思っています。」
―ぜひ、質問して下さい。
直接、林さんにメールでご質問されてもいいですが、このような不安を抱いている会社の方はいらっしゃると思うので、ウイズで質問してはいかがでしょうか?
「はい、わかりました。
コロナにはじまり、ロシア危機、物価の高騰ときて、これから株価の大暴落、国債のデフォルト、地銀の破綻、銀行封鎖など、次々に経済危機が襲ってくる可能性がありますよね?」
―はい、残念ながらそうみたいです。
会員の方の多くも、“コロナ前とは、何かが大きく変わってきている”と感じていらしゃるようです。今のうちに“ウイズ”のコーナーを立ち上げてよかったです。
「本当にそうだと思います。
2019年までは予想していなかった“想定外のこと”が連続しているので、これらも想定外のことが起きそうな不安があります。」
―とてもよくわかります。
「林さんのアドバイスとともに、会員の方々とこういう問題意識が共有できればいいな、と思っています。」
―わかりました。本日は、ありがとうございました。
第十二回 50代男性 ほとんど投資経験のない地方公務員の方
2022年4月6日
ほとんど投資経験のない地方公務員の方
―インタビューをお受け下さりありがとうございます。
「こちらこそ、この度は、お世話になります。どうぞよろしくお願いします。」
―ごていねいに、ありがとうございます。
さっそくですが、林さんを知ったきっかけと時期を教えていただけますか?
「林則行先生の講演会【金はこれから2倍になる】に参加させて頂いた時です。2015年の6月でした」
―7年ほど前なんですねえ。
講演会はいかがでしたか?
「内容の素晴らしさとわかりやすさに感銘を受けました。」
―あ~、素晴らしいコメントをありがとうございます。
あの~、どんなお仕事をされているのかお伺いしてもよろしいですか?
「はい。地方公務員です。事務職です。」
―だから受け答えが素晴らしいんですねえ。
学生の私はとても勉強になります。
次に、投資のご経験をお伺いしてもよろしいですか?
「銀行預金ぐらいしか経験がありません。」
―あ~、そうなんですね。
金の購入はご検討なさっているのですか?
「既に購入しています。」
―そうなんですね。
いつ頃始めたのでしょうか?
「その講演会に参加したあとですから、7年ほど前です。
それから、ずっと購入し続けています。
その7年間の購入価格は平均しますと4500円です。
いま8000円を超えていますので、私のような投資ビギナーにとっては、大成功と言えると思います。」
―銀行預金のみであったお立場から、林さんの講演に参加されたのには何か理由があったのでしょうか。
「ただ、大切なものを守りたいという思いです。」
―大切なもの、というのは資産のことですか?
「資産もそうですが、もっと守りたいのは家族です。私は、7年前に、林則行先生の講演会の話を実の母へ話しました。当時、母は亡くなった父の遺産を相続していました。私の子供たちの将来のための学費です。私も驚きました。」
―あ〜。素敵なお父様だったのですね。
「はい。私は、なんとかしてこの大切な資産を守るため、林先生の講演会や本について、一生懸命に学びました。」
―素晴らしいですね。結果現在はどのようになっていますか?
「林先生に教えていただき、ゴールドが大きく価格を下げ、安くなってきたタイミングを見て購入を行い、大量に買い付けたため、大成功を収めています。」
―一連の話を伺い、とても感銘を受けました。
「林先生の話を信じてくれた母のおかげで、現在資産を大きく増やすことができ、私も大きな自信を手にすることができました。」
―そうなのですね。大きく増やすことではなく、資産を守れたことがよかったのではないでしょうか。
「そうです。私は投資をして儲けたいのではありません。今まで安全性重視で、リスクの高い株や先物取引などは、全くしたこともなく、本当に銀行預金だけをしてきた、平凡な真面目な公務員です。」
―大変勉強になり、共感できる節がございます。
親戚の方やご友人、職場の方にお薦めされていますか?
「姉や妻、友人や同僚にも話しました。しかし、少額の購入か、あるいは値上がりしたら売却するかのいずれかでしたので、あまり成功していません。」
―林さんにお伝えしたいメッセージは何かありますでしょうか?
「はい。あります。
疫病が蔓延して、国家財政も破綻寸前になり、世界大戦の危機の危機も危惧される今、私も家族も、この先、生き残っていくためには、林則行先生を信じてついて行くしか道はないと確信しています。」
―あ~、最後まで素晴らしいコメントをありがとうございます。
心配なのは、この記事を読んだ人が、“やらせじゃないか?”と思われることだけです。
「いえいえ、本心です。」
―他の会員のみなさんへのコメントは何かありますか?
「私が死んだ後も購入したゴールドは残すつもりです。私の父と同じように、家族をずっと守り続けたいのです。これが、私の林則行さんファンクラブの皆様にお伝えしたいメッセージです。皆様どうぞよろしくお願いします。」
―恐縮するくらいのコメントをありがとうございました。
※この記事を読んだ会員の方のコメントを募集させていただきます。
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第十一回 60代男性 キーパーソンを見つけ出す元リサーチャーの方
2022年3月31日
―シンクタンクのリサーチャーだったんですよね?
「そうです。さまざまな業界の動向を調べたり、市場予測をしたりしていました。」
―その際に、コツがあったそうですね?
「はい。
どの業界にもキーパーソンがいるのですが、その人をどれだけ早く見つけ出すかが私の仕事の肝でした。」
―どの業界にもいらっしゃるものなんですか?
「正確に言えば、ある程度の規模の業界だけですね。小さな業界にはいないかもしれません。」
―あ~、そうなんですね。どうやったらわかるんですか?
「新しい業界のことを調べる時には、最初に業界団体に行くのがセオリーなんですが、その団体の職員さんは知っています。」
―複数の人がいる業界もありましたか?
「そのケースがほとんどです。
その何人かの方に取材をすると、突出している人が必ずひとりいるんです。」
―そんなものなんですねえ。
「その人は、ある会社に所属されているわけですが、自分の会社よりも、なぜか業界全体の発展のために尽力されるんですよ。」
―だから、キーパーソンなんですね?
「はい、そうです。
視点が業界全体だと、普通の人が見えないブランドの領域が見えるんです。」
―視点が変わると見えるものが変わるわけですね?
「そうなんですよ。
私も業界全体を俯瞰していたわけですが、その方とだけ見ている景色がとても似ていたんです。」
―それは、なんとなくわかります。
「普通の人は、自分の会社を優先します。“自社ファースト”が常識です。」
―なぜ、その方は“業界ファースト”なんでしょうか?
「わかりませんが、おそらく、“性分”なんだと思います。」
―はあ~、わかったようでわからないです。
「ははは、すみません。
そのキーパーソンの方の問題意識を基軸にして、その業界の未来予測をすると、市場予測が当たる確率が上がりました。」
―だとすると、キーパーソンの方を探すことが、とても大事なことがよくわかります。
「初めての業界を調査する時は、それがMUSTの仕事になりました。」
―わかります。
他の研究員の方もそうされていたんですね?
「そうでもないんです。
多くの研究員は、業種を特化しているからです。」
―すみませんが、よくわかりません。
「こちらこそ、言葉が足りずすみません。
ほとんどの研究員は、医薬品業界に特化するとか、IT業界に特化するとか、専門領域を持っているんです。」
―あ~、それでわかりました。専門があると、お客さん(?)も安心(?)なんでしょうね。
「そうですね。
基本的な業界情報を持っていますし、人脈もあるので、調査しやすいんです。」
―人脈も大事なんでしょうね。
「はい。情報ソースですからね。
私の場合は、業界を特化しなかったんで、新しい業界の調査、研究をする際は、私のところに仕事が回ってきていました。」
―それはそれで、他の研究員の方との差別化になった、ということですか?
「その通りです。
ただ、初めての業界をゼロから調べるのは大変なんです。
このため、業界全体のことをよく知っている人を探すのが、とても重要だったんです。」
―よくわかりました。
そして、そのノウハウが、大震災やコロナでも役立ったんですよね?
「そうです。
ネットに投稿している人もいますが、311の時は、NHKの水野さんという解説委員の方でした。官房長官が危機について発表する前に、NHKで話をされていました。」
―あ~、そうですか。優秀な方なんですね。
「そうだと思います。
数ヶ月あとだったと思いますが、なぜそれがわかったかを説明されていました。
“やっぱりそうだったのかあ”と思いました。私はその情報によって、東京を一時期葉なれましたから。」
―あ~そうなんですね。
わかる人にはわかるもんなんですねえ。
「はい。知識と経験とともに、日ごろからそういう視点で観察してないとわからないでしょうね。
そして、コロナのときは、北海道大学の押谷先生でした。」
―なぜ、わかったのですか?
「テレビでたくさんの人の話を聞いていた時に、
“あっ、この人がこのテーマのキーパーソンだ”とはっきりわかりました。」
―コロナの何がわかったのですか?
「“コロナは長期化する”ということです。
それは、2020年の4月に、最初の緊急事態宣言が発令された時でした。まだ、一日370人の時でした。」
―それは早かったですね。なぜ、その先生がキーパーソンだとわかったのですか?
「2つあります。
1つは、押谷先生は、‘00年代のSARS、MERSの時に、WHOで、前線で対策の陣頭指揮をとっていた方だったからです。」
―あ~、そういう方がいらしたんですね~。
「もう1つは、この方が話をしていらっしゃる内容で判断しました。」
―他の方と違ったんですね?
「明らかに違いました。
臨床の医師も、研究所の専門家も、まだまだわからないことがたくさんあるのに、すべてを知っているように話をされていました。」
―そのあとも、それは続きましたね。
「はい。押谷先生だけ、“わからないことはわからない”“これだけはわかる”といった感じで説明されていました。」
―そのわかったことが・・・。
「“長期化する”ということでした。」
―キーパーソンを見つけることの大事さがよくわかりました。
「キーパーソンを探すのは、職業病ではないかと思います。」
―勘みたいなものですか?
「そうですけど、当たる確率がとても高いんです。
“直観”と言いますか、“ひらめき”“インスピレーション”みたいなものだと思います。」
―よくわかりました。
そして、今回の経済危機のキーパーソンが林さんだと思われるのですね?
「はい。回りくどくなってすみません。」
―いえいえ。
「去年くらいから、仕事で経済危機の研究をしているんですが、大量の本を読んだんです。」
―どのくらいですか?
「う~ん、“サッと読み”の本もカウントしますと、百数十冊くらいだと思います。」
―あ~、専門家はそのくらいの本を読まれるんですねえ~。
「研究員の場合、そのくらいの量は普通だと思いますが、その中で林さんの本だけまったく違いました。」
―どの点が違ったのでしょうか?
「出口が明確に書いてあった点です。」
―出口ですか?
「どうすれば、危機から回避できるか、という意味の“出口”です。」
―わかりました。
「他の著者の方々の本には、どのくらいの規模の経済危機になるだろうとか、過去の危機の要因が何であったのか、が書いてあります。」
―それだけだと対策が立てられないわけですね?
「その通りです。
大学の先生の本は要因分析が多い傾向にあると思います。その分析を、“いまそこにある危機”に活かすことが大事だと思うのですが、要因分析で終わっている本がほとんどでした。」
―私も少しは勉強しましたので、それはよくわかります。
「だからと言って、大学の研究の意味がないとはまったく思っていません。ただ、誰かが、将来に来る可能性が高い危機についての対策を考えるべきなんだろうなあ、とは思います。」
―ぜひ、そうして欲しいものです。
「それで、今回は、その対策を提示してくれているのが林さんで、本にロジカルに説明してくれているだけでなく、こういうサイトで、タイムリーに発信してくれています。
これは素晴らしいことだと思います。」
―あ~、このファンクラブの事務局をやっている者にとっては、一番うれしいお言葉かもしれません。他人だとは思えません。あはは。
「光栄です。
これからも、林さんの発信されることを軸にして、将来どのような危機が、いつ頃くるのか、そのためにどんな対策ができるのか、について研究して発表していこうと思っています。」
―ぜひ、お願いします。
本日はありがとうございました。
第十回 50代男性 ギャンブル好きの方
2022年3月30日
―今回は、博打の才能がある方です。
「そんな紹介から始まるとは思っていませんでした。
公営ギャンブルの競輪と、スロットマシンが得意というだけです。
仕事はちゃんとしています。」
―はい。勝つためのコツってあるんですか?
「わからないですねえ。
なぜか、勝つんです。」
―あ~、ギャンブラーなんですねえ。
「自分ではそうとは思わないんですよ。
調子がいい時に大勝ちして、調子のよくない時に負けを最小にしているだけなんです。」
―え~っと、私はまったく門外漢ですが、それが“強い”ということではないんでしょうか?
「あはは、そうかもしれません。」
―私は株のことはまだよくわかっていないのですが、林さんも堅実に勝ちつつ、大勝ちすることで有名みたいです。
「あ~、そうなんですか。」
―さっそくですが、林さんのことを知ったいきさつを教えていただけますか?
「7~8年前だったかに、甥っ子の結婚式のために上京したんです。」
―はい。
「その時、地元出身で、東京にいる友達と2人で飲んだんです。
その夜は、5軒もはしごしました。」
―わ~、豪遊されたんですねえ。
「翌日の結婚式のときに、リバースしそうでした。」
―5軒ですもんねえ。
「あはは。その友達とベロベロになって話をしていた時に、彼がなぜか林さんのことを話したんです。」
―どういう話でしたか?
「金(キン)の話でした。これから、上がるみたいだよ、と言っていました。」
―そのお友達は買っておられたんですか?
「いいえ、買ってなかったです。
だから、薦めるという感じではまったくありませんでした。」
―自分が買っていないのは薦めにくいですよね?
「そうだと思います。
ただ私は、東京から地元に戻る飛行機の中で、
“金を買っておいた方がいいな”と思ったんです。なぜそう思ったのかは、今もわかりません。」
―そういう人が博才がある人なんでしょうねえ。
「まあ、それで儲かったわけですが、私の商売は、飲食店や旅館がお客さんなんです。」
―はい。
「コロナの影響で、お客さんの商売が大変だったわけですが、当然、私の会社も大変になりました。」
―あ~そうでしょうね。わかります。
「何とか乗り越えてきたんですが、その時に金(キン)で儲けたお金が役立ったんですよ。」
―あ~、ここでつながるんですねえ。
「そうなんです。
カミさんは、競輪やスロットをすることに反対ではなかったんですが、あまり好ましくは思っていなかったんですよ。」
―そうなんですね。
「ただ、今回はおこづかいでちょこちょこ買った金(キン)のおかげで急場がしのげたので、とても喜んでいます。」
―よかったですねえ。
「夫婦円満です。」
―これからも買われるんですか?
「はい。需要は戻っていないので財務内容はまだ厳しいんですが、夫婦で話し合って買っています。」
―勝算はあるんですね?
「はい、あります。
前回と同じくらいかなあ、と思っています。
ただ、私は林さんのようなプロと違って、シロートの勘でしかありません。」
―でも、その勘でずっとギャンブルで勝ち続けてきたんですよね?
「まあ、そうですけど、あまり人に言えるようなことじゃないですよね。」
いえいえ。
本日はありがとうございました。
第九回 80代女性 おばあちゃん
2022年3月29日
―失礼ですが、80代なんですよね?
「はい、そうですよ。」
―スマホをなさっているんですね?
「そうです。
PCも使っています。」
―パソコンのことをPCって言われるんですね?
「間違っていますか?」
―いえいえ。
本も読まれるんですってね。
「はい、週に2冊くらいのペースで読んでいます。
毎週、図書館に行って、借りて読むんですよ。」
―80代ですよねえ。
何かお年寄りのイメージが変わりました。
「私は自分がやりたいと思ったことをやっているだけなんですよ。無理はしません。」
―素晴らしいと思います。
「ありがとうございます。
それで~、最初のご質問は、林さんのことをなぜ知ったのか、ですよね?」
―あっ、はい。
よろしくお願いします。
「図書館に“金は2倍になる”の本があったんです。」
―あ~、そうなんですね。
お話しと本がつながりました。
「それまで一度も投資をしたことがなかったので、難しかったです。」
―そうかもしれません。
私も難しかったです。
「でも、林さんの誠意を感じ取ることができたんですよ。
人間性が行間からにじみ出る、といった感じだったと思います。」
―わかります。
「それで、You Tubeで林さんの講演の模様を見ました。」
―これで、パソコンにもつながりました。
「とても面白かったんです。」
―よくわかります。
「ファンドマネジャーの方々を“あいつら”呼ばわりされていました。」
―ははは、そうなんですよねえ。
「私も江戸っ子なんで、あ~いったキップ(気風)のいい話し方は大好きなんです。」
―そうですね。
ただ、私も東京生まれの東京育ちなんですが、私の周りには、林さんのような話し方をする人はいないです。
「そうねえ。
時代劇を見ているみたいよねえ~。うふふ。
本を読んで動画を見たのは6~7年前でしたが、その1年ほど前に私は、主人を亡くしているんです。」
―はい。
「主人は私に900万円ほどを遺してくれたんですが、夫は仕事柄年金が少なかったので、このあと20年過ごすのかあ、と思ったとき不安になりました。」
―そうなんですねえ。
「そんな時林さんの本を読んだものですから、金(キン)を買うことを検討することにしました。」
―いかがでしたか?
「まず、インターネットで調べたんですが、何かピンときませんでした。それで、金(キン)を買うことを薦めている本も2冊読んだんですが、よくわかりませんでした。図書館の本です。」
―はい。
「それで、もう一度林さんの本を読んだんですが、今度はスラスラ読めました。」
―あ~、よくわかります。
「それで、この人にかけてみようって思って買うことにしました。」
―いかがだったですか?
「2倍近くになりました。」
―あ~、そうなんですね。よかったですねえ~。
「はい、とってもよかったです。
不安がとっても軽減されました。」
―“軽減”って、話し言葉ではあまり使わないですね。
「間違っていますか?」
―いえいえ、すみません。
「林さんが去年出されたDVDも買いましたよ。」
―あっ?
「そうですよ。佐藤さんのお顔も見ましたよ。」
―なんか、恥ずかしいです。
「ははは。京都大学の学生さんなんですね。」
―はい、京都の生活を楽しんでいます。
「林さんもお元気そうでした。」
―はい、お元気です。
「話の内容よりも、林さんがお元気でいらっしゃることがうれしくて。」
―あ~、林さん、喜ばれると思います。
「生活費以外は、金(キン)にしているんですが、あとは売るタイミングなのかなあ、って思っています。」
―はい、そうだと思います。
「だから、毎週定例通信を読み、緊急発信を待っています。」
―はい、多くの会員の方も同じみたいです。
発信の時期は、まだまだ先みたいです。
「そうみたいですね。
あとは~、林さんのご活躍を心よりお祈り申し上げております。」
―伝えておきます。
今日は、ありがとうございました。何か元気をいただきました。
第八回 60代男性 外資のコンサルの方
2022年3月28日
―外資系のコンサルタントの方なんですよね?
「はい。でも、職業を自慢したくて言ったわけではありません。」
―どういうことでしょうか?
「私は分析することが仕事なので、ついつい分析してしまうんです。」
―それが、この表なんですね?
「そうです。
今回の経済危機の回避タイプは4つあると思うんです。そして、上の3つが、会員さんのタイプだと言ってもいいと思います。」
―え~、まずは攻撃型ですね。
「はい。ご自分の投資経験をベースにして、林さんのノウハウを吸収または参考にされている方です。」
―投資に積極的な方々ですね。
「はい、そうです。
そして、投資にあまり自信がない方々がいらっしゃると思うんです。代表的なのは、地方公務員の方や魚屋さんがそうではないかと思います。」
―あ~、わかります。
「このタイプの方は、林さんのノウハウにかなり頼っていらして、林さんが提唱されている“防御型攻撃タイプ”ではないかと思うんです。」
―わかります。経済危機を防ぎながら、投資していくタイプの方々ですね。
「そうです。
そして、3つ目の“防御一辺倒”と言いますか、“危機を回避するだけの方”もいらっしゃると思うんです。」
―あ~、確かに、そういう方の記事もあります。
「会員さんはこの3つのタイプだと思うんですが、このコーナーは、2つ目と3つ目の方を対象にされていると思うんです。」
―あ~、まさにその通りです。
この表、わかりやすいですねえ。
「ありがとうございます。ちなみに私は、2つ目の防御攻撃型です。
私は今回の経済危機は、株式やゴールドなどの先物商品の投資をしていない人にも被害があると思っています。」
―林さんの意見と同じなんですね?
「そうです。
林さんの本を読む前からそう考えていました。すみません。これも自慢ではありません。事実です。
バブル崩壊の被害者は、主に土地を持っている人と株を持っている人でした。」
―あ~、それは今年5月に発刊される林さんの新著にも書いてあります。
「あ~、そうなんですね。
私は、なにか林さんの本の販売協力をしているみたいですね。」
―ははは。いえいえ、お気になさらないで自由にお話しなさって下さい。
「私は、自分のような防御攻撃型のタイプは、林さんの本や定例通信はがとても読みやすいんです。」
―とても参考になるんですね。
「参考と言うか、勉強になります。
私のような投資にあまり自信がない人間にとっては、あのような論理的で科学的な説明はとてもわかりやすいんです。」
―私もそうです。
「私が理系だからなのかもしれませんが、他の投資家の方の論理では納得できないんですよ。」
―あ~、それもよくわかります。
そうおっしゃる会員の方は多いです。
「林さんの“株の公式”という本も読みましたが、あまり投資に関心がない私でも、あの説明には納得感がありました。」
―よくわかります。私もそうですので。
「ただ、今回の経済危機は、3つ目のタイプ、“投資をする気持ちがない方”にも被害が出ると思っています。」
―とてもよくわかります。
「その方たちは、おそらくゴールドを積立てることはないと思うんです。」
―たぶん、そうですね。
「でも、被害が出る可能性はあります。」
―はい。
「その人たちは、林さんからの緊急通信で、通貨が下落するサインが出た際にゴールドを購入することで危機を回避したり、預金封鎖のサインが出た際に、預貯金を1000万円以下に分散したりして危機を回避できる可能性はあると思うんです。」
―はい、その通りです。
「でも、その方たちに誰がそれを伝えるのかがわからないんです。」
―確かにそうなんです。
霞ヶ関にお勤めの方と同じ問題意識があるんですね。
「そうです。
私は身近な親戚や友人と、クライアント企業とその経営者を守ればいいだけなんですが、何か知っていてそれを伝えないのが気になるんです。」
―とってもよくわかります。
「でも、投資をしない人の不安感を増すようなことはしたくないんですよねえ。」
―とってもよくわかります。
「それで、このインタビューでお話しさせていただくことにしました。」
―ありがとうございます。
では、どうすればいいのでしょうか?
「残念ながら、そういう展開は、私の仕事の領域ではないので、今1つわかっていません。」
―あ~。外資のコンサルさんにも難しいんですね。
「はい。難度Eだと思います。」
―E難度はどのくらい難しいんでしょうか?
「5段階の“5”レベルだと思っています。」
―あ~、そうですか。
「ひとつ間違うと“狼少年”になりますからねえ。
―あ~、いまダウンタウンの浜田さんが司会のテレビ番組に、“狼少年”をモチーフ(?)にしたのがあります。
「あ~、そうなんですか。私はテレビを見ないので、知りませんでした」
―私も一度しか見てないんですけど。ははは。
「それで、この問題意識を共有している方たちと、このコーナーで意見を出し合ってはどうかと思っています。」
―ありがとうございます。ぜひ、ご協力下さい。
「私がやれることはなんでもやります。」
―動機を伺ってもよろしいですか?
「はい。
私の母、姉、親友などに、これをどう伝えればいいかがわからいんです。」
―外資のコンサルさんの提案であれば、納得されるんじゃないんでしょうか?
「いや、私はかなり理屈っぽいんで、説明しようとすると、敬遠されるんですよ。」
―あ~、そんなもんなんですか。
「はい。“別にいいやあ~”“しょうがないかなあ”とも思うんですが、あとあと、“知っていたのに、なぜ説得してくれなかったの~?”と文句を言われるのも嫌なんですよ。」
―あ~、なにかわかるような気もします。
「これが動機です。
このコーナーを読んでもらって、問題意識を抱いてくれないかなあ、と期待しています。」
―よくわかりました。
ご期待にお応えできるよう、このコーナーを続けていきたいと思います。
第七回 50代男性 会社員
2022年3月27日
―今回は会社員の方にお越しいただきました。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
―現在は地金に投資されているとお聞きしましたが、林さんとの接触があってから金投資をはじめられたのですか?
今は林さんのご著書に書かれているように地金に集中しています。ただ、私が地金投資を始めたのは40年前のことです。
―40年も前ですか??僕はまだ生まれていません…
まだ1グラムあたり2000円を切っていましたよ。タンスにしまっておいたらだいぶ値上がりしました。箪笥貯”金”です。
―うまいですね〜。ところで、なぜ地金を購入されようと思ったのでしょうか。
20歳前の当時、ある経済博士の本を読んだからです。日本国債の大量発行によって国家が破綻すると書いてありました。
―根拠に違いはあるかもしれませんが、林さんと同じ主張ですね。
そうですね。このことを知ったので、昼の勤務以外も夜にアルバイトをすることでお金をためました。
―そのお金で地金を購入されたのですね。
はい。たしか800ドル→2000ドル/オンスになるという予測でした。
―ご自身の生活を守るために金に換えるという姿勢、共感します。
自分の生活を守る、といえば、今のロシアの皆さんもそうですよね。命、資産を外国に逃した方のYouTubeを見ると、先を見る眼、行動力により家族の命をも左右すると思い知らされました。
―そうですね。地金は以降も継続してご購入されていたのですか?
そうです。ただここ十数年は新規購入はありませんでした。売却後の次の運用を何にしようか妄想しているところです。
―地金を購入されてから40年間、お考えに変化はなかったのですか?
40年間世の中を見てきました。途中にITバブルもあり、悲観的な私はこの波に乗れませんでした。
―自分の資産がなくなる可能性を考えると消極的になってしまいますよね。
そうですね。ただ、今となるとそれが良かったのかもしれないと思っています。地金の高騰もあり、明るい老後が見えてきました。幸い林さんのご著書によって、先を照らす海図も示されています。あとは自分で行動する次第です。
―なるほどなるほど。では現在金に関しては悩んでいることはないのでしょうか?
そんなことはありません。私が気にしているのは盗難です。20年前くらいですが、地下やタンスにあった地金が盗難にあったと多数報道されていた時期がありました。
―盗られた方のことを想うととても悲しくなります。
そうですよね。そして先日も金庫に入っていた地金1300万円が盗難にあったというニュースが出ていました。
―同じ被害に遭う可能性があると考えるだけでとても不安ですよね。
はい。金価格が上がると「地金は危ない」と煽動しているのかと疑いたくなります。
―危険性が増しますね。ご自身の資産を守るためにも、万全の対策が必要ですね。
1年前に質屋に地金の質入れができるかと問い合わせたら、警察の指導もありできないと言われました。電話一本ですが、いろんな情報が取れるものです。
―最後にファンクラブの皆様にお伝えされたいことがありましたらお願いします。
ロシアによるウクライナ侵攻で原油が高騰し、金価格が伸びています。私はこの波に乗れませんでした。チャンスもあり、情報もあったのに、もう少し様子をみようと判断できませんでした。
※今後国家破綻に至った場合、同じ事態にならないように、メンバーで意見交換できると幸いです。
―かしこまりました。今回はインタビューに応じていただきありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
いつか林さんに御礼ができる日を楽しみにしています。
※ファンクラブは皆様のご意見を募集しております。
この件に関してコメントのあるかたは、hayashinoriyuki.funclub@gmail.comまでお願いします。
第六回 50代男性 魚屋
2022年3月26日
―この度はインタビューお受けいただきありがとうございます。
ありがとうございます!こちらこそよろしくお願いします!
―威勢がよいんですね。
魚屋を営んでいるもので。
―なるほどなるほど。林さんのことはどのようにお知りになったのでしょうか。
林則行先生の「株の暴落サインを見抜く方法」という本があったでしょう。あれを執拗に紹介されたんですよ〜。
―執拗に紹介してくる人がいたんですね。身内の方にですか?
いえいえ!post primeという投資系SNSのサイトです。
―てっきり人だと思ったのですがサイトだったんですね。よく執拗な勧誘に乗りましたね。
そうなんです。で、購読してサイトにたどり着きました。
―スムーズに会員になられたのですね。林さんとの交流はあるのですか?
厚かましいながら、林先生にメールさせていただきましたよ〜
―何も厚かましくないですよ!サイトも見られているということは、投資については経験を積まれているということですか?
とんでもない。私は初心者ですよ。
―ということは金を買い始めたのは最近ですか?
そうなりますね〜。「株の暴落サインを見抜く方法」を読んでから始めました。地金、ETF、投資信託をやってます。いいですよ〜。
―魚を売られているかのようですね。これまで投資のご経験がなかったのに抵抗はなかったんですか?
いやありますよ!
―え、あるんですか?それも最近のことですか?
いえいえ!2001年の9.11の同時多発テロを受けて、海外ファンドのMAN AHLに投資したことがありますよ。350万円が1130万円にまでなりました!
―随分昔からではないですか!
20年前ですもんね。 2008年から2009年にかけても今度は金鉱山ファンドに投資して35万円が120万円になりましたよ。
―しかもかなり儲かっていらっしゃるではないですか。
失敗もしてますよ…金鉱山で儲けたあと、eワラントというので損しました。
―あ、大変な思いをされたのですね。
大変でしたよ。金額は言えません…
―心中お察しします…酸いも甘いも経験されていますが、それでも初心者なのでしょうか。
投資経験はこの3回だけです。こんだけで経験者名乗ったら本物の経験者に怒られますって〜。
―そうかもしれません。ということは、他の人にはあまりお勧めされていないのでしょうか。
してないです!ただ、妻も今年から純金積立を始めました。私の影響を受けたのだと思います。
―そうなのでしょうね。何か会員の皆様にお伝えしたいことはありますか?
金投資で成功したいです。
―素直なお気持ちですね。
妻に夢があるんです。飲食店の経営です。お世話になった社会にお礼をしたいと思っています。
―素晴らしいお考えですね。
きっとできますよ。
―自身がおありなのですね。
金を持つことでそのような自信を持てるようになりました。
―ということは、これからも金の保有を継続されるということでしょうか。
もちろんです。まだまだ買い増しますよ。
―やはり、魚屋さんということもあって威勢がいいのですね。
妻の飲食経営という夢と!金を買い増す勇気と!モアモアゴールド!!!
…これっておかしいですかね?
―モアモアゴールド、会長としての立場でいうと、少し異なる点があるかもしれませんが、一意見として頂戴いたします。
この度はインタビューに応じていただきありがとうございました。いつか魚屋さんの方にも伺ってみたいです!
是非!飲食店始めたらそちらにもいらしてください。
あ、すみません。実は投資経験がコロナ禍で米国株式インデックスファンド積立投資していて、去年の11月末に売却していました。
―あ、そうなのですね。ただ4回で経験者と名乗ったらやはり怒られてしまうかもしれませんね。あはは。
第五回 50代男性 会社役員
2022年3月25日
―九州で会社の役員をなさっているのですね。
「うんにゃあ~、社員30人ぐらいの小さか会社やし、役員っていう感じはせんとよ、普通の社員と一緒よ」
―あ~、はい、わかりました。きさくな方でよかったです。テルオさんは“いかにも九州男児”っていう感じがしますねえ。
「あ~そがんね。ごめんばってん、オイは、標準語はしゃべりきらんとよ」
―家族に九州出身の人がいるので、ヒアリングはだいじょうぶだと思います。最初の質問ですが、林さんのことを知ったきっかけを教えていただけますか?
「うん。小学校からの友達のメールで教えてくれたとよ」
―どういった内容だったんですか?
「“今度の経済危機には気を付けた方がよかばい”っていうことやった」
―そのお友達はどんな方なのですか?
「オイと違うて、東京でナンカ難しか仕事ばしよるとよ。本も何冊か出しとるとやけど、その友達がそがんしてメールするっていうことは、よほどのことかなあって思うてね」
―どんな内容だったか教えていただけますか?
「株とか不動産ば持っとる人じゃなか人にも被害のあるかもしれんっていう話やった」
―テルオさんは、投資をしてないんですね?
「1回もしたことなかさあ~。
もし、しよったとしても、会社でそがん投資の話ばしたら、社長とか同期とかに
“お前はなんばしよっとかあ~”って言われるよ」
―えっと、テルオさんは私と同じ時代の方ですよね?
「あはは~。九州じゃあ、そがん感じが普通って思うけどなあ」
―それで、そのご友人が林さんのことを紹介されたんですね?
「そうそう。本の名前も書いてあったばってん、オイは仕事の本以外は小説くらいしか読まんけん、サイトば見たとよ」
―それが、ファンクラブのサイトだったんですね?
「うん。でも、プロフィールば見ても、正直どがん人かはいっちょんわからんやった。アラブ人かねえって思うたばってん、顔はアジア人やった」
―あはは。面白い方ですね~。サイトは毎週見ているんですね?
「うんにゃあ~、むずかしかし、株の暴落の話とかはぜんぜん関心のなかけんねえ」
―金(キン)は買われたんですか?
「うん、純金積み立てば始めたとよ」
―いつからですか?
「オリンピックの始まる2~3ヶ月前やったよ。梅雨の少し前よ」
―どのくらいの金額か教えていただけますか?
「よかばってん、そがん高給取りじゃなかけん、5万円よ」
―なぜ、5万円なのですか?
「1万円やったら手数料の5%で、5万円以上になったら1.5%っていうことやったし、そんくらいは積み立てんば、2倍とかになっても、意味のなかって思うたとよ」
―あ~そうですか。
奥様には相談されましたか?
「うん、当然、最初は猛反対やったよ~。
“金(キン)ば買うとか怖かあ~”言いよった。
オイ達の年代は、豊田商事事件ば知っとるけんねえ~。新聞で号外の出たとってよ。
あ~、カミさんは高校の同級生よ」
―その事件は21歳の私でも聞いたことがあります。
「事件のとき、マスコミの前で犯人がナイフで刺されて亡くなったけん、それで有名になったばってん、多くの年寄りの被害に遭うたとさねえ」
―あ~、お年寄りの被害が多かったみたいですね。オレオレ詐欺みたいな感じだったんですかね?
「オレオレ詐欺は、息子とか孫のためにお金ば出させる卑劣な詐欺たいねえ。市中引き回しの上、打ち首獄門にすればよかとよ」
―やっぱり、私と同じ時代の方とは思えません。あはは〜。
「あっはっはあ~、ようそがん言われるよ」
―豊田商事事件はどうでしたか?
「新聞では最初、“金(カネ)に目のくらんだ年寄りがだまされた”っていう感じの記事やったよ。あ~、テレビのワイドショーもそがん感じやった」
―でも、違ったんですか?
「まあ、そがん年寄りもおったやろうけど、何年後かにドキュメンタリー番組ば見たら、そがん感じじゃなかったなあ~」
―うんっ?どんな事件だったんですか?
「豊田商事の社員が家にあがって、お茶ば飲みながら世間話とかばしよったらしかとよ」
―詐欺の手口なんでしょうね。
「そうそう。そいで会長とかのつかまったときにさ、そのお年寄りの、
“あ~、あの人は話し相手になってくれたから、お金はあきらめます”って弁護士に言うた人の何人もおったとってさ」
―寂しかったんですね。
「そうそう。そがん年寄りばだましたら人間じゃなかくさね。やっぱい、市中引き~」
―あ~、わかりました。あはは。でも、この話は笑えないですねえ。
確かその弁護士さんは、有名になった中坊さんですよね?
「あ~、そうやったかもしれん。
オイは弁護士のことよりも、お年寄りのことの気になったよ。
“なんで、そがん時代になってしもうたとかねえ”って思うたよ」
―金(キン)の価格が上がるといいですね?
「まあ、どがんかねえ~。
オイは別に儲かろうとは思うとらんとよ。
その友達のことば信じとるだけやけんねえ。もう、何十年のつきあいやろうかねえ。そいけん、“トントンでもよか”って思うとるとよ。
ばってん、3倍とかになったら、そいはそいでカミさんと一緒に、バンザ~イやろうけどね~。がっはっはあ~」
―いやあ、豪快な方でもあるんですねえ。
「うんにゃうんにゃ、ただの田舎もんよ」
―インタビューにお答えいただきありがとうございました。
楽しかったです。
「そいぎんたねえ~*」
―???
*「そいぎんたねえ」=「じゃあねえ」
第四回 40代男性 霞ヶ関でお仕事をなさっている方
2022年3月20日
―霞ヶ関でお仕事をなさっているんですよね?
「はい、そうです。
他の方とは違って、私は仕事で定例通信を毎週読ませていただいています」
―ありがとうございます。お仕事で読まれているんですか?
「2年前くらいから、“経済安全保障”ということが言われていますが、私は生活者の安全保障も大事だと思っていますし、それが私の仕事なんです」
―もう少し、詳しく教えていただけますか?
「林先生のご著者や定例通信には、今度の経済被害は、投資をしていない人にも影響がある、と書いてありますよね?」
―はい。そして、このコーナーは、そういう人たちに語り合っていただく場だと思っています。
「そうだろうなあ~、と思って、このコーナーも読ませていただいています」
―重ね重ね、ありがとうございます。
「ここ20年くらいでしょうか、経済危機、通貨危機、株価の大暴落、国債のデフォルトといったテーマの本がたくさん出ていますよね?」
―はい。私も一応経済学部の学生ですし、このファンクラブの管理人でもありますので、読んでいます。
「どういう感想を抱かれましたか?」
―あ、私がインタビューされるんすね~。
正直に言っていいんですよね?
「はい、と言いますか、これは佐藤さんのコーナーですので、それを決めるのは佐藤さんではないでしょうか?」
―確かにそうですね。
私は、“危機感を煽りに煽っているなあ”という印象を受けました。ある方は“あとがき”だったと思いますが、避けられないので悲しい、といった感想を書かれていました。
「その本、私も読んだと思います。
私もそれらの本を読んだとき、同じような感想を抱いたんですが、ほとんどの人は“出口”と言いますか、“危ないぞ~”と言うだけで、“非常口”と言いますか、“避難口”のことを書いておられないんです」
―確かに、私も同じことを感じました。
「その中で、林先生だけは、金(キン)を買うことや、銀行に問題が発生しそうになったときには、預貯金を一行1000万円以内に分散して回避するように、といった感じで回避する方法、“避難口”を書いていらっしゃいます」
―その通りだと思います。
「私は、これが生活者の安全保障に近いんじゃないかと思うんですよ」
―確かにその通りですね。
「新型コロナウイルスについては、一時期マスコミが煽るようなことを伝えていましたよね?」
―そうかもしれません。
「都庁の方が“煽らないで下さい”と言ったら、マスコミが猛反撃をしていました」
―大変だなあ、と思って見ていました。
「でも、伝えるべきことは伝える必要はあるとも思うんですよ」
―はい、おっしゃると通りだと思います。
「今回の経済危機も、この新型コロナウイルスととても似ていると思うんです。
煽って必要以上に不安感を抱くようなことはしてはいけないけど、危機が来ること、そして、その被害が株の投資をしていない人にも出る可能性があることも、ちゃんと伝える必要があるのではないかと思うんです」
―おっしゃる通りだと思います。
何か僕、同じセリフばかり言ってしまって、何か変な感じですけど。
「あ~、すみません。
―私もどうすればいいか、この1年ず~っと悩んでいます。
煽って不安感を抱かせてしまったあとに、金(キン)を薦めると、何か詐欺みたいな感じがするんです。そんな気持ちはまったくないのに。
「そうですよねえ。
詐欺を誘発する可能性がありますよね」
―そうなんです。
「このサイトは、危機を煽ってはいないし、金(キン)を強引に薦めてもいませんよね?」
―はい、そうだと思います。
だから、僕みたいな学生でも参加できるのだと思います。
「私はこのことを、政府が伝えることは難しいと思うんです。
詐欺を誘発する可能性があると思うからです」
―はい、よくわかります。
「でも、ネットのような媒体では、フェークニュースも多いし、おかしな方向に誘導する人もいるんですよねえ」
―はい、それもよくわかります。
あ、また僕は、同じ返事しかできていません。
「すみません。
それで~、こういうサイトで、地道に広げていくしかないような気がしているんです。
草の根のような展開と言いますか」
―僕も賛成です。
地味ですが、こういう展開しかできないような気がしています。
「学生さんなのに、素晴らしいと思います」
―いえいえ、そんなことはないです。
「佐藤さんのような方が、霞ヶ関で仕事をしていただきたいと思います」
―いやいや、僕は民間企業に行きます。
僕のような凡人が、中央官庁で活躍できるとは思っていません。
「いえいえ、ぜひ考えてみて下さい。
いま、中央官庁には学生さんが魅力を感じなくなってしまっているんです」
―あ~、そうかもしれません。
昔と違って、弁護士とか官僚になりたい学生が少なくなっているそうです。
「だから、ぜひ佐藤さんには・・・」
―僕はスカウトを受けているんでしょうか?光栄ですが…
「失礼しました。
私のように、国のことをうれいている人間もまだいるんです」
―わかりました。
このたびは、インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。
少しでもお役立ちできるようにがんばります。
第三回 30代男性 会社員
2022年3月18日
―今回は、東京の会社員の方です。
Ryu’s Barで訴えたいことがあるそうですね?
「そうです。
記事にしていただきたけると知って、うれしかったです」
―では、よろしくお願いします。
「私は人に勧誘されるのが嫌いなんです」
―好きな人はいないかもしれないですね。
「私は嫌いじゃなくて、大嫌いなんです。
大(ダイ)が付くのであります」
―お気持ちはわかります。ただ落ち着いて参りましょう。
「失礼しました。
社会人になってから私は、宗教の勧誘を何度か受けました。
一番ひどかったのは、会社の上司からの勧誘でした。そこが発行している新聞は定期購読しましたが、入信させられることは断りました。新聞は読みませんでした」
―宗教の勧誘は嫌いな人が多いですよね。
大学にも勧誘する人がいます。何かにとりつかれたようで怖いです。
「そうですそうです。あんまり上司がしつこいので、最後に私は、
“あなたのように、無理矢理入信させるようとする人がいる宗教には入りたくありません”って言ったんですよ。そうしたら、
“私のような人間ばかりじゃないから、一度一緒に集会に行こうよ”と言われたので、首を覚悟で最後に、
“あなたのような人間にはなりたくないんです”とキッパリ言いました。
―まだ学生なのでそこまで理解できているわけではないのかもしれませんが、会社でそんなこと言っていいんですか?
「そりゃ駄目ですよ。でも、あまりにもしつこかったんですよ。
その上司は、会社で布教したんで、一度左遷された人だったんです」
―大変な方が上司になられたんですね。
「あと、嫌いなのは保険の勧誘です」
―私は学生なんで、まだないですが、将来的に増えてくるものなのでしょうか。
「お母さんが勧誘されているかもしれませんよ。“息子さんのためには、この保険がいいですよ”って」
―それはあるかもしれませんね。
“子供のために”だと勧誘されるかもしれません。
「あとは壷とかのセールスも嫌いです」
―本当に買う人がいるんですか?
「います、というか実際に買った大学の先輩がいましたよ」
―漫才のネタになるようなベタは話ですね。
「嘘みたいな話ですよね。」
―いろいろな勧誘があるんですねえ。
「昔は、“自己啓発セミナー”みたいなものもたくさんあったそうです」
―そんなものがあったら学生はだまされそうです。
「そうそう、不安な気持ちの人に付け込みますよね」
―いいセミナーもあるのでしょうから見分けが大事ですね。
「学生さん、それが甘いんです。」
―すみません。
「こちらこそやや高圧的になってしまい失礼しました。
それで、あと最後の1ついいですか?」
―なんでしょうか。
「儲け話の勧誘も大嫌いなんです」
―儲け話ですか?
あっ、金(ゴールド)も儲け話なんですね?
「よくわかりましたね。」
―ありがとうございます。このサイトの管理人ですので。
「変なサイトに入ると、儲け話に必ず勧誘されるんですよ。」
―そうなんですねえ。私は儲け話に興味ないので、問題はない…
「そういうことを言っている人に限ってだまされるんですよ」
―一層気をつけます。それで、なぜこのクラブの会員になられたんですか?
“これだけは間違いないから”“林さんだけは信用できる”とか、詐欺みたいなことは言わないで下さいね。
「はい。
私は儲けたいとは思ってないんです。
貯金を失うのが怖いだけなんです。
このサイトでは、金を売るタイミングを教えてくれますよね?」
―はい。緊急発信でお伝えすることになっています。
でも、あくまでサインが掲出された場合であって、100%ではないです。
「いいんです。未来のことなんで100%とは思っていませんから。
このタイミングは、私にはわからないんです。
あと、下落した時の現金に換えても駄目ですよね?」
―はい、そうだと思います。
タイミングが難しいのかもしれません。
「現金が下落したあとに少し浮上して、金(キン)がまだ高いときに売るんじゃないかと思っているんです」
―是非それは林さんに聞いてみて下さい。
「ぜひ聞きたいです。
通貨というかキャッシュの下落と、金の関係を」
―質問用メールアドレス(questionhayashi@yahoo.co.jp)
でぜひ聞いて下さい。
「わかりました」
―インタビューにお答えいただきありがとうございました。
「とにかく、勧誘にはお気をつけ下さい」
―はい、わかりました。
「本当に思っているんですか?」
―今回で身がとても引き締まりました。
第2回
70代男性、ペンション経営
2022年3月17日
第2回は、軽井沢でペンションを経営されている方にお話をお伺いしました。
よろしくお願いします。初めの質問なのですが、いつ林さんをお知りになったのですか?
―林君を初めて知ったのは40年前、同じ会社だったんだよ。僕が10年先輩で、林君は当時もう1人の社長秘書のやつとコンビで仕事をしていたよ。知り合ったのは研修の時だったかな。秋に内定を出した大学4年生を集めてやったんだけど、そのときに社会人1年生の林に中長期ビジョンの話をさせたんだ。これが凄かった〜。学生は「たった一年でこんなになるのか」とびっくりしてたね。内定を蹴る学生を止めたいという狙いがあったから、これは抜群に効いたなあ。君にも見せてあげたかったよ。
当時からとても仕事ができたのですね。
―幹部とも遜色ないほど仕事ができていたな〜。途中から経営戦略室長の代わりに社内報も書いてたよ。本来は社長が書くべきものなんだけどね。ていうかこれは言っていいのかわからないけどね。がはは。
すごいですね。40年来の知り合いということは、それからも林さんと交流はあったのですか?
―これがないんだよね。ただ一回だけ当時彼の相棒だった社長秘書にはばったり会ったなあ。20年くらい前だったんだけど僕はもう軽井沢でペンションを経営していて、そこにたまたま彼が来て、ランチをしたね。林君はアラブにいると伝えられたことを覚えているよ。
その時期には既にペンションがあったのですね。
―林君たちと働いていた時、うちの企業の株価が跳ね上がって、100万円が2億円以上に膨らんだんだ。100万円がだよ?びっくりだよね。そのお金でペンションを建てたんだ。もちろん、会社はすぐに辞めてさ。あはは。お金があったから高級なものにしたら、富裕層のお客さんがたくさん来てくれるようになったよ。
なるほどなるほど。その資金は投資には回さなかったのですか?
―林君たちと働いていた会社の社長が株は素人がやっちゃいけないっておっしゃっててね。だから一切やらなかった。ただ金はいいかなと常々思っていて、そしたら林君の「金はこれから2倍になる」という本を見つけたわけさ。
それがこのファンクラブに入った理由になっていくのですね。
―そうそう。その前にも林君の英語の本を読んで勉強していたんだけどね。林君が金が上がるって言ってるなら当たるんだろうなあ、と思ったよ。事実あの本が出てから1.6倍になってるし、今後も上がるって言ってるしな。金が上がるという意見は僕の息子とも一致しているよ。あ~、息子夫婦がいま、ペンションを切り盛りしているんだ。
コロナ禍で観光業は大打撃を受けていると伺っているのですが、ペンション経営はいかがですか?
―大変だよ〜。まだ資産があるとはいえ、これ以上大変な目にあったらたまったもんじゃないよ。まあその資産もギャンブルですり減らしてしまったんだけどね。がはは。何はともあれ林君の意見を信じて手元の現金をゴールドに替え始めたんだよ。コロナ前にうちのペンションに来てくれてたお客さんも大変な目に遭っていると聞くね。飲食業だったり観光業に就いてる人が多いかったからね〜。
ではそのような方々に林さんをおすすめされているんですか?
―みんな困ってるからしてるな〜。ただそうはいってもね〜。みんな投資をほとんどしたことがないから林君のサイトの定例通信?の内容は難しいと言っているよ〜。僕らみたいなのは金で儲けようと思っているわけじゃなくて、あくまでこれ以上大変な思いをしたくないだけだからね。
ではファンクラブの毎週のメールはチェックされていないのですか?
―チェックしてるよ〜。僕は緊急発信が出るか出ないかに気を張ってるんだ。100万円の株が2億円以上になったときに、タイミングの大事さがとってもとってもよくわかったんだよ。他の社員は株を買うのが遅れてそこまで資産が膨らまなかったり、逆に損をしている人もいたからなあ。だから売るタイミングが来るのを今か今かと待っているんだよ。
ただ、林君は株価暴落はまだ先って定例発信を出してたし、まだ待つことになるんだろうね~。
えらくなった林先生を林君と言っちゃったなあ。まっ、いいかあ~。
この度はインタビューに答えていただきありがとうございました。
第1回
30代女性、オフィスワーカー
2022年3月15日
記念すべき第1回は、珍しい女性会員の方です。
―Sさんはこのファンクラブでは珍しいお若い女性会員です。
Sさん「若いとはとんでもないです。今年は30代最後の年です。私は村上龍さんと地元が同じです」
―そうなんですね。
最初の質問は、会員になった動機なんですが、どこで林さんをご存知になったのですか?
Sさん「私は10年以上前に、林さんの英語のサイトを見ていました。日経新聞社主催のサイトで、銅メダル英語のナントカ~というタイトルでした」
―当時、英語を勉強されていたのですか?
Sさん「はい。その後、香港の勤務になりました。会社はネット系の旅行代理店です」
―あ、有名な旅行サイトですね。
Sさん「ありがとうございます。ということで、私は投資家の林さんではなく、もともとは英語の先生である林さんのファンと言えるかもしれません」
―投資をされたことはないんですか?
Sさん「いいえ、ありません。あっ、はい、ありません、ですね」
―英語と日本語では答え方が違いますもんね。えっと、ファンクラブに入ったきっかけを教えていただけますか?
Sさん「今は帰国して東京で仕事をしているんですが、香港にいた時、周りの社員やお客様の中に投資をやっている人が多かったんです」
―香港は確か、シンガポールとともに国際金融都市なんですよね。
Sさん「はい。都市全体が兜町みたいかもしれません。小さな島なので。その時、通貨価値が下落するという話を聞いていたんです。国債がデフォルトするとか」
―この20年くらいの間に、金融恐慌や金融危機とか預金封鎖などといった本もたくさん出ていますよね。
Sさん「そうみたいですね。でも、私は1冊も読んでいません。
私は儲けることには関心ないんですが、預金が大きく減ることは心配なんです。せっかく頑張って働いたお金が半分になるのはとても嫌なんです。誰でもそうでしょうけど。
私は独身ですので、老後の蓄えも自分でしておかなきゃいけないですし」
―それが会員になった動機なんですね。
Sさん「はい。40代の女性の独身の先輩は、みなさん『40代からはサバイバルよ~』とおっしゃっています」
―大変ですね~。私も20年後が心配になってきました。
Sさん「男性はだいじょうぶでしょう。まだ若いし」
―林さんの投資の本は読まれているんですか?
Sさん「はい。金は2倍の本と、去年の株の暴落サインの本だけです」
―なぜ林さんなんですか?
Sさん「理由は3つあります。
最初に言いましたが、以前英語の先生だったことと、林さんも香港に住んでいた時期があったことを知ったのと、叔父が林さんのことを推薦したからです」
―なるほどなるほど。3つも動機があったんですね。
Sさん「これからゴールドを買うことにすると思うのですが、私は投資をするという意識はないんですよ」
―もう少し詳しく教えていただけますか?
Sさん「海外旅行をするときに、訪問国の通貨に換えるじゃないですか。そのときに為替が関係するんですよ。あ~、ちゃんと説明できる自信がありません」
―私も勉強不足で…すみません、あとで調べます。
Sさん「香港にいた時、旅行だけじゃなくて、移住などのお手伝いもしていたんですが、そういう時は、できるだけ高い時に売った方がいいじゃないですか。あ、これ間違っているかもしれません。私、計算弱いんです。
私はそんな感じでゴールドを買おうと思っているだけなんです。投資というよりも両替に近い感覚なんですよ。できるだけ安い時に両替して、高くなったらまた両替をしよう、と思っているだけなんです。投資なんて私には無理ですよ。
儲けようとすると大損をするような気がしています。香港で、そんな人たくさん見てきましたし」
―よくわかりました。ありがとうございます。
あとひとつだけ質問させて下さい。ゴールドを買うことをご友人とか同じ会社の方に薦めていますか?
Sさん「いえいえ。どうなるかわからないですから」
―何年か経って、損をしないだけでなく2倍とかに増えたときはご友人とかに薦めますか?
Sさん「う~ん、その時になってみないとわからないですけど、たぶんしないと思います。その時は下落に向かう予感がしますので」
―わかりました。この度はインタビューに応じていただきありがとうございました。