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第90回 情報通の投資家は今後の金価格をどう見ていますか?

執筆者の写真: ファンクラブ 林則行さんファンクラブ 林則行さん

質問:国際的な情報網を持つ人たちは今後のゴールド価格をどのように見ているのでしょうか?


回答:

今後、ゴールド価格が上がると考えています。


解説:

鉱山会社が売り控え。今後の高値を見込む


金価格について最も情報を持っているのは鉱山会社、金の流通・小売業者たちです。(ここでは短く、鉱山会社等と呼びます。)この人たちが私たち庶民や金融ファンドの人たちに比べてはるかに多くの情報を持っていることは明らかでしょう。


鉱山会社の投資行動は他の投資家とやや異なります。それは先物の売りポジションが大きいことです。鉱山会社はゴールドを生産するところですから、自分たちが「現在の価格は高い。今後は下がりそうだ。」と思えばゴールドの先物売りを増やします。先物の約定した価格で、将来現物ゴールドを売り渡すことができるからです。一方、「今の価格は安い。今後は上がりそうだ。」と思えば、逆に売り建てを控えます。値段が高くなるまで在庫を増やし、その時一斉に売るようにします。


これまでも鉱山会社等は相場の今後を的確に当てて来ています。図1には鉱山会社等の先物売りポジション(枚数)と金価格の推移を示したものです。





売りポジションが減った時点に黒丸をつけました。どの枚数レベルがポジションの底になるかは様々ですが、枚数が最低になった時点とゴールド価格が直近に安値になった時点とはだいたい一致します。


図2は2022年以降の拡大図です。直近の時点(2023年8月8日)で、売り枚数は2.6万枚まで減少しています。2.6万枚は3月と5月にもつけた枚数で、2023年以降の最低レベルです。





鉱山会社が今後のゴールド価格に強気になっている証拠です。


 
 
 

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