質問:
米国の株式ファンドマネージャが強気に転じたという記事を数日前にネットで読みました。本当でしょうか?本当だとすると、これは市場にどのような影響をもたらすものでしょうか?
回答:
本当です。正確に言うと、ファンドマネージャは強気に転向中です。それは株式相場の天井が近いことを意味します。
解説:
米国のファンドマネージャは6月9日の発表時点(日本時間)においてはまだ73%が強気、27%が弱気でした。正確に言うと、S&P500の先物ポジションのうち買いポジション73%、売りポジション27%だったのです。これが1週間後の6月17日には、77%対23%になっていました。
1週間で4%ポイントの上昇は珍しいです。ファンドマネージャが強気に転じつつある証拠です。
図表1の過去の推移を見てわかるように、ファンドマネージャが弱気になると、株価は底を打ち、強気になると株価は天井を打ちます。完全な反面教師です。
通常は80%になると市場が近いうちに天井を打っています。具体的に述べると、80%になったらすぐに天井を打つわけではなく、1か月後~数か月後に天井を打つこともあります。
ファンドマネージャの強気転向によって、先週取り上げた警戒信号は次のように変わりました。
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つまり、先週段階では9つある警戒信号のうち、2つが青信号(天井はまだ先)だったのが1つに減ってしまい、黄信号がひとつ増えました。株価天井がさらに一歩、近づいた模様です。図表2に具体的な指標内容を示しています。
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