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第176回 ジャンク債金利の赤信号点灯

  • 執筆者の写真: ファンクラブ 林則行さん
    ファンクラブ 林則行さん
  • 1 時間前
  • 読了時間: 2分

株式指標下落の予兆


今日はジャンク債金利についてお話します。

図表1にあるように、ジャンク債金利は、赤信号が点灯しました。その理由は、ジャンク債金利が4%を上回ったことで、株価下落の流れがより強まったと考えられるからです。



図表2に、実際のジャンク債金利を示しました。ここで言うジャンク債金利とは、正確に言うと、ハイイールド債金利から国債金利を引いたものです。更に詳しく述べると、ハイイールド債金利の持つリスクの部分だけを取り出した金利水準になります。各時期の経済環境(国債金利)を差し引いたものだと考えてください。最近になってジャンク債金利が急速に大きく上がっていることがわかります。



さて、このジャンク債金利をさらに詳しく見ていきましょう。図表3です。青線がハイイールド債金利で、黒線が国際金利です。ハイイールド債は国債金利を差し引く前の推移です。



2024年9月からの推移を記しました。最近に至るまでは両方とも似たような動きであり、かつ静かな動きに終始していました。ところが、3月の末からハイイールド債金利が急速に上がっているのがわかります。特に売られたのはハイイールド債のみで、国債には大きな変化はないということがわかります。


NYダウの下落とともに、資産内容の悪い会社の金利が大幅にアップしてしまいました。ハイイールド債金利は今後の株式市況を占う重要な指標です。


これが大幅な上昇を示しているのは、「優良銘柄以外の弱小銘柄に投資家の資金流入が極端に少なくなってきた」ということを意味します。こうした会社は、株も売られやすい傾向となり、指数全体も下落基調になると考えられます。

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