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執筆者の写真ファンクラブ 林則行さん

第59回 ビットコインは有望な投資先ですか?

質問:ビットコインは有望な投資先ですか?


回答:

ビットコインは投資対象から外しましょう。最大の理由は「上昇(下落)するがはっきりしない」ことです。投資対象は理由のはっきりしているものに限定しましょう。例えば、ゴールドの価格変動には生産量や世界の景気、通貨不安といった明確な要因があります。また、株式にも会社の業績や景気という要因が存在します。(現在のところ株式投資は推奨していませんが、将来の来る時期には株式についても推薦することがあるかもしれません)


これに対して、ビットコインにはそこまでの明確な価格変動要因が存在しません。そこで、ビットコインに投資する場合は、テクニカル分析が中心になってしまいます。テクニカル分析とは、価格チャートから将来の価格を予想するもので、いろいろな分析ソフトが市販されています。テクニカル分析の最大の問題は「値動きの激しい時期には儲かるが、値動きが小さいと損が出てしまう」ことにあります。


添付の図では青い色の時期が値動きの小さい時期、赤い色が値動きの大きな時期です。通常は値動きの小さい時の方が長く続くので、赤い時期に稼いだ儲けを青い時期の損で奪われるだけでなく、長期では損がかさんでしまう結果になります。


そうした特徴を持つ投資対象に皆さんは大金を投じようと思いますか?大金を投じないのであれば、これはギャンブルであり、遊びです。ギャンブルが好きな人がそれを行うことを否定はしませんが、このサイトではそうした方々へのサポートはしていません。このサイトは自分の資産を守りたい人向けのものです。


最近ではビットコインに関する質問が増えています。その理由は大幅に下がったチャートを見て、「ここまで下がったらもう下がらないだろう」という発想にあると考えます。ぼくの経験ではそうしたことはありません。過去の底値を割ってどこまでも下がることは普通にあります。


ビットコインにと投資して、それが思惑通りに上がれば大儲けができるかもしれません。しかし、逆に下がってしまえば大損になります。相場で勝ち抜いてきた人たちはそのようなギャンブルはしません。


一般の方々は上昇(下落)理由のはっきりした投資先だけをターゲットにして、自分の資産を守ることに専念してください。



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