第32回 金(ゴールド)が買えなくなる日は来るでしょうか
- ファンクラブ 林則行さん
- 2022年8月19日
- 読了時間: 2分
質問:
通貨価値が暴落し、金(ゴールド)価格が高騰して、人が金(ゴールド)の確保に血眼(ちまなこ)になった場合、金(ゴールド)が買えなくなる事態が生じるような気がするのですが、どうでしょうか?
回答:
ゴールドは需給によって日々価格が変わる商品です。買いたい人が増えればその分価格が上がります。価格が上がれば、買いを控える人も出てくるでしょう。一方、価格が上がれば売りたい人が増えます。そうした取引構造を持っているので、普通に考えれば、ゴールドが買えなくなるということは起きないはずです。
ここまでは理屈の話であって、現実はどうか?
金価格が高値をつけた際に、田中貴金属には長蛇の列が出来たという報道を何度も見てきました。長蛇の列があまりに長くなると、「本日は先着OO名様まで」といった人数制限をすることもあるでしょう。需要(買いたい人)に対して供給(売りたい人)が1:9となった場合は、現実問題として買えないことになります。
株式取引の場合について言えば、株価が底値の場合と天井圏の場合では100倍の差が出るのが普通です。価格が上がると人気が出る。それがまた価格を押し上げるというのが証券/商品取引にはよく起きることです。
金(ゴールド)をたくさん買いたいと思っている人は、金価格高騰しそうな時期を待たずに今から少しずつ買っておくことが重要です。
なお、保有している金が売れなくなってしまうリスクはあるか?
これは心配する必要はないでしょう。値段が上がれば、買いたい人が殺到するので、売りたい人は何らの苦労はないでしょう。
金が買えなくなる日。やはり、の感あります。初めて地金を買いに行った昨年11月中旬、金価格はそれまでの価格をブレイクアウトしたところでした。日本マテリアル本店は混み合っており、驚いた記憶があります。金を、売る人で混雑していたのです。
これは、金が安値をつけたときは買いの人で混雑し、買えないのではないかと思ったものです。
あの日から10ヶ月、コツコツと地金の買い増しをしています。
いつもたいへん勉強になります、ありがとうございます。