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第23回 大不況で儲けるって、人の不幸を喜ぶことですか?

  • 執筆者の写真: ファンクラブ 林則行さん
    ファンクラブ 林則行さん
  • 2022年7月9日
  • 読了時間: 2分

質問:

林さんは、大不況もチャンスにできるというお考えだと思いますし、私もそう考えています。

ただ、当然、大きな危機がくれば多くの人が被害を受けます。

でも、備えができている私は、大きな危機は大きなチャンスになると思っていますので、いつの間にか、危機がくるのを望んでいる自分がいます。

これでは、人の不幸を喜んでいるようで、人間的にどうなのか、と思うことがあります。

林さんはそういうことを思うことはありませんか?


回答:

ぼくも同じようなことを考えることがあります。

ぼくの感情はやや複雑です。これから訪れる危機の本質は大型インフレです。これは政府が使い過ぎたお金を国民全体に負担させるものです。歴史を見ればわかるのですが、私たち庶民はいつも貧乏くじを引く立場にありました。平安、鎌倉、室町、江戸といった王朝の末期は財政難に陥り、大きなインフレが起きています。時代の末期が近づいているのです。


ただし、これからの危機は過去の危機に比べ事情がやや異なります。それは世界で何が起きているかを瞬時に把握することができるようになったことです。庶民でも情報収集力を駆使すれば騙されないで済む時代になったわけです。


さらに、危機を避けられるだけでなく、チャンスにもつなげられるようになりました。大多数の人たちは歴史の例にあるように時代の波に翻弄されてしまうでしょう。これに対して、情報収集力を持つ少数派には千載一遇のチャンスでしょう。


大多数の人たちを不憫に思うと同時に、自分たちのチャンスが人の不幸の上に成り立つことに対して、申し訳ない気持ちにもなります。


しかし、一方で、少数派を貫くのは大変なことなのです。TVにおけるロシア・ウクライナの報道はほぼ嘘(注)ですが、日々こうした報道に接すると、「本当のことかもしれない」という気持ちになってきます。騙されずに、本当のことを見逃さないようにするには、知力や勇気が要ります。ぼくにはファンクラブの皆さんに誤った方向に導かないようにする責任があります。これを使命だと思って取り組んでいます。


ということで、ぼくの中で入り混じる感情としては、使命感の方が罪悪感の何倍も大きいということになります。


注:ウクライナ問題については、新著『世界が大不況でも資産を増やせるって本当ですか?』では報道の嘘の見分け方を取り上げました(新著P153)。

 
 
 

2 Kommentare


takashi7718h
takashi7718h
24. Okt. 2022

私も 最初は 面白半分で「陰謀論的な本」を10冊程 読んでみたのですが、逆にそれぞれの著者の方々の 歴史的な考察や 様々な国家特有の思想 が勉強になりました。私自身 20代から30代頃までは 仕事絡みで海外によく行き、「日本の外から日本を眺める時に 何かしっくりこない 思考や感情」に 居心地の悪い 違和感を強く感じました。だからこそ、 林先生の鋭い論点からの 理路整然とした発信が、力強く感じられ 安心して読ませて頂いております。

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J ぼーい
13. Juli 2022

いつも拝見しています。林さんも、質問者の方も、ありがとうございます。


「大不況で儲けるって、人の不幸を喜ぶことですか?」

私はそれはちがうと思います!

GOLDを持つ人もリスクが無いわけではないと思います。 (現に今一時的に下落していますし)

大不況で儲けることができ、それを僻む人がいたら、自分は

「きちんと情報収集をし、 リスク管理で時間分散して, 目の前の上下動に惑わされず淡々とGOLDを買い続けて 未曾有に備えて準備してきたからだ。」と胸を張ります!


共に頑張りましょう!

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