第216回 米国株式3大指数が陰転
- ファンクラブ 林則行さん

- 1 日前
- 読了時間: 4分
相場の流れが大きく変わった
米国市場の3大指数すべてが陰転し、いよいよ明確な下落相場が始まりました。ただし、まだ完全には弱気相場に移ったわけではありません。今日はこのカラクリを説明します。
下落の本当の理由と騰落レシオの真実
まずは現状の確認です。図表1を見てください。NYダウは50日移動平均線を2回下回っています。図表はありませんが、S&P500,NASDAQ総合指数は4回下回りました。
株式市場の陰転は50日移動平均線を2回下回ることで確定します。先週で3大指数が全て陰転したことになります。

世間では株安の理由を「イラン攻撃のせいだ」と騒いでいますが、過去のデータからは戦争が相場に与える影響はごくわずかです。
下落の本当の理由は、失業率の上昇によって景気悪化が深刻化し、米国市場に対する信頼性が低下していることに他なりません。
米国が下向きになれば、日本市場やG7各国の株式市場も同様の動きになります。世界経済が連動しているためです。
では、明日から一気に大暴落するのか。それは違います。
図表2にその理由が示されています。株価指数は下がっているのに、市場の熱気を示す騰落レシオはまだ高水準を維持しているのです。個別銘柄レベルでは健闘しているものが多く、相場が完全に総悲観には陥っていない証拠です。(本稿では騰落レシオの詳細については省きます。)

空売りの命綱、2%ルールとインバースETFの活用
陰転相場では空売りが儲かるため、リスクを果敢に取りたい人は仕掛けてください。ただし、急反発を食らうリスクがあるため、損失を限定するルールを守ってください。
株価が逆行してしまった場合、株式指数の空売りなら5%、個別銘柄なら8%上昇した時点で、一切の感情を捨てて機械的に損切りを実行します。
さらに重要なのが2%ルールです。図表3を見てください。

損切りで失う金額が、総資産の2%以内に収まるようポジションの量を調整してください。日経平均マイクロの場合、倍率は10倍です。日経平均価格50,000円で空売りを行い、運悪く52,500円(5%上昇)になったら、損切りです。
この場合、2500円上がるわけですが、実損はこの10倍の2.5万円となります。
あなたの総資産(銀行預金なども含んだ金融資産合計額)が125万円なら、損失の限度は2%の2.5万円です。日経平均マイクロを1枚だけ建てることができます。総資産が250万円ならば2枚までが限度です。
なお、信用取引口座や先物取引口座が開けない方は図表4のETFを活用してください。株式指数が下がると反対に価格が上るインバース型ETFを買うことで、空売りと同じ効果を得ることが可能です。この表は出来高の大きい順となっています。なお、インバースとは逆方向という意味です。

ゴールドは年末までにフル投資へ
株式市場が下落基調になれな、不動産も同様の動きになります。ローレックスやエルメスの商品に投資している人も手痛い打撃を被るでしょう。
唯一の例外がゴールドと銀投資です。安全第一を心がける人は空売りを避け、金投資に専念するのがいいでしょう。
ただし、ゴールドも一時的には株式指数と同様に落ち込むことがあるかもしれません。ゴールドの3割強の需要先が宝飾(例:金のネックレス)です。景気が低迷すれば、宝飾需要が落ちるので、これを嫌気する売りが出る可能性があるからです。
しかし、やがては政府が発行しているお金に対する不安が台頭していくでしょう。そうなると、本物の通貨であるゴールドでの需要は大幅に拡大します。やがてはゴールド価格は今世紀最大の大幅上昇を遂げるでしょう。
このため、毎月定期的に買い続けるか、RSI30・50のサインが出た時だけ買うというルールを崩さず、淡々と仕込んでください。もし新高値を明確に抜いた場合は、定石通り買いです。
年末までにはフル投資(資産の8割~10割)を行ってください。
このレポートは3月2日に配信した投資部LIVEの要約版です。
有料の投資講座を始めました。これに伴い、毎週更新するのはウイズのみとしました。ご興味のある方は次のURL「林則行の投資部ホームページ」をご覧ください。



コメント