第203回 金の3つの買いポイントを知ろう
- ファンクラブ 林則行さん

- 3 日前
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相場の軌道はボールと一緒
金相場がお休み期間に入っています。いつから再び上昇軌道に戻るのか。今日はこの点について解説します。
最初にお話しするのは、相場の原則です。金だけでなく、あらゆる金融商品の動きを説明するルールです。ボールの動きと一緒なのです。
図表1を見てください。ボールは地面から跳ね返るたびに、跳ね返る力が段々弱くなっていることが分かります。エネルギーを失っていくためです。
やがて、ボールは跳ね返らなくなり、地面で静止するでしょう。

これは図表2のように、相場についても同じことが言えます。反発がだんだん小さくなり、やがて落ち着いていきます。

ただし、ボールと相場には決定的な違いがあります。それは、跳ね返りが落ち着いた後の様子です。
図表3から分かるように相場は、落ち着いたあとに新しい上昇(または下落)に転換します。金の場合は長期上昇中ですから、再び上昇波動が始まります。

相場の買いポイントは3つ
ボールの動きからわかるように、相場には3つの買いのポイントがあります。
➊底値が入った時(ボールが地面についた時)
❷相場(ボール)が静止状態になった時(新しい上昇相場の直前)
❸新しい上昇相場が始まったことが確認できた時
これらをどのようにしてとらえるのか。RSIを用いるのが簡単です。具体的には
➊RSI=30
❷RSI=50
❸新高値の更新
が買いのポイントです。
なお、RSIとは、テクニカル分析の指標のひとつです。定義に詳しくなる必要はありませんが、0~100の値で表され、0に近いほど「売られすぎ」、100に近いほど「買われすぎ」となります。実際には30~70あたりを行き来することが多いです。
RSI=30
図表4においては、RSI=30付近で上げ相場に転じていることが分かります。

RSI=50
図表5においてはRSI=50が一定期間続いた後、上げ相場に転じていることが分かります。

新高値の更新
図表6においては、新高値を更新した後、大きな上げ相場が始まっていることが分かります。

失敗のケースも学ぼう
RSIを用いた買いが常に成功するわけではありません。RSI=30の場合の失敗例を図表7に示しました。短期的な底入れにはなっても、完全な底入れになっていなかったのです。ボールで言えば、まだバウンドの最中だったということになります。

RSI=50の場合でも新高値更新の場合でも、同様に失敗のケースは存在します。3つの中では、失敗確率はRSI=30のケースがやや高いかもしれません。そのため、相場が完全に底入れをしたのを確認してから買いに入る(=底値からやや高くなってから買いに入る)のが安心です。RSI=50が一番お薦めの買いポイントだというわけです。
また、新高値更新は信用の買いや買い増しのポイントになるかもしれません。
最後に、お伝えしておきたいことがあります。それは、「買ってから、価格が下がってしまったらどうするのか」です。全く心配ありません。金価格はやがては4倍にはなります。上昇が始まるのをゆっくり待てばいいだけのことです。
有料の投資講座を始めました。これに伴い、毎週更新するのはウイズのみとしました。ご興味のある方は次のURL「林則行の投資部ホームページ」をご覧ください。



ライオン様
本当に難しい時代に成りました。仰る通りだと思って居ます。私もデフォルトに寄る酷いインフレ時の売りでも結局、現金で受け取るしかないのかと。
売り時は本当に注意する執拗が有ると思って居ます。自分自身では判断が付かないかとも。
大して持って居ないゴールドですが、私の殆どの現金資産と成る訳ですから。リスクヘッジの為のゴールド購入の積りがヤッパリ難しい。
暴騰時に全部売らずに下がっても持ち続ける事も有るのかも知れません。難しいです。
ななし
ななし様
私も生き残るためゴ-ルドを保有しております。ななし様と全く同じですよ!
これまで世界経済を支えてきたアメリカや欧州諸国、日本などの主要国がこれからデフォルトすれば、近いうち、何が起こるかは、誰にも予測不能です。そんなことは、今まで起きたことはないのですから。これまでの相場の経験など全く役に立ちません。
ゴ-ルド価格の売り時を予測できる人間は世界中にないです。
売り時だと考えて全て売却したら、すぐその後に交換した通貨が全て無価値になる可能性があります。
だからこそ、ゴ-ルドを簡単に売却すべきではないと考えております。もし、全てを売却してしまったら、全ての資産を失い破滅するでしょう。
ゴ-ルドを保有し続ければ、こんな大ピンチの中ずっと生き残ることができます。
ゴ-ルドは、自分を守るために保有し続けて、可能であれば天国へも持って行きたいのです!
ライオン様
先程の問題、これから起こると言われる経済危機、大恐慌、そのような時に沢山のゴールドを保有していらっしゃる方については、ゴールドに対する考え方が全く違うかと思いました。
私の場合は自分の生活の為のゴールド購入でその立場が全然違います。余計な事で済みませんでした。
ななし
ライオン様
有難うございます。確かにです。それでも爆上りした時は一旦お売りには成らないのですか。
物凄いインフレ時は困りますが、私の場合は余り長すぎてゴールドを持つのも考えます。
また、爆上りした後は何十年と長い期間下がり続けるか下がったままとか。
私の場合は売ったらその時に終了です。
それでも先行き家族に譲るとか為さる場合は、ズーと持ち続けるのは良い事だとは思います。
私は譲る家族が居ません。それにそんな莫大な量を持って居る訳では無く自分の使う分だけですから。
投機家の様に売り買いをする積りも無く主にはリスクヘッジ次は少しでも沢山上がれば良いなーとも思います。
実は近隣問題で、その調査分析等でかなりお金が掛かりそうですし。
それに少し金銭的に余裕が出たとしても人は何時までも元気では居られないと思います。医療費に使うだけに成るかも。私の事です。
そんな訳で身の置き方の違いかも知れません。寒く成りますから、お身体を大切に為さってください。
ななし様
ゴ-ルドは神様からの一番大切な贈り物です。私はゴ-ルドを手放すのは 「困ったことが起きた時」だけです。例えば医療費などです。投機家のように利益を狙えば、大損することが多いでしょう。