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第19回 大幅な物価高騰の兆しを教えてください。

  • 執筆者の写真: ファンクラブ 林則行さん
    ファンクラブ 林則行さん
  • 2022年6月10日
  • 読了時間: 2分

質問:

大幅な物価高騰の兆しを教えていただけますでしょうか。

たくさんあれば、大事なサインのベスト3を教えていただけないでしょうか。


回答:

米国ドルと中国人民元の間の為替レートを見るのが最も簡単な方法です。


劇的な物価高騰はまだ先

現状の物価上昇が続いても、劇的な物価高騰にはつながりません。

日本では「O月はマヨネーズがOO%上がる」「O月はユニクロが00%上がる」といったように、各品目が少しずつ値上げになっています。


私たち消費者には大きな打撃ですが、大事なポイントは、企業が値上げを行う際に、消費者が離れていかないような範囲に留めていることです。いわば、「思いやりのある」値上げです。実際、日本の最新のデータ(4月の物価上昇率)は2.5%にすぎません。


劇的な物価高騰が起きる時

これに対して、劇的な物価高騰は一気にすべての品目で起きます。企業側も消費者を思いやる余裕がありません。なぜか。物価高騰が自社の努力ではどうしても避けることのできないものになるからです。


具体的には通貨の暴落を契機に物価高騰が始まります。例えば、1ドル100円が130円に下落すれば、すべての輸入品目が30%の同時値上がりです。


物価高騰(つまり、通貨の暴落)は米国ドルの崩壊から始まるでしょう。その際、G7各国の通貨はすべて暴落を始めるでしょう。そこで、暴落をしない通貨(代表:中国人民元)との為替レートを見るのが最善の方法です。


具体的には米国ドル/中国人民元レートが6.0以下に下がり始めたら危険な兆候の始まりです。ただし、現状では、通貨暴落、国家のデフォルトがすぐに起きることはありません。


皆さんには随時状況をお知らせしていきます。


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