第199回 金は一休みとなった
- ファンクラブ 林則行さん

- 6 時間前
- 読了時間: 3分
利益確定はせずにポジション拡大が定石
ゴールド価格高騰がお休みに入りました。昨日のNY先物市場で大きく下がったのが理由です。出来高も下げた日が前日の上昇日に比べて大きくなっています。典型的なピークのつけ方です。図表1をご覧ください。
なお、1540の市場価格(NY先物)との乖離率は16%から8%台に縮小しました。

今後の展開はどうなるか。
イメージとして2022年3月のピークとその後の様子のグラフをつけました。長大陰線が生じたあとは、横ばい圏に入るのが普通です。図表2です。横ばい圏にもトレンドがある場合があります。つまり、波を打ちながら下向きに下がっていく場合と、上向きに上がっていく場合です。

2022年3月にピークを打った金価格は、横ばい圏を抜けて長期上昇トレンドに戻るまでに2年を要しました。「同じことが起きてしまうか」という問いにはNOと答えます。長大陰線という1日の出来事からは、その後が長期にわたってどのようなトレンドになるかは全くわかりません。
トレンドは長期のファンダメンタルが影響するからです。金価格は長期で「買い」です。中央銀行などの世界の大投資家が積極的に買っているからです。
チャートから言えることは、「長きにわたった上げ相場は一休み」ということぐらいです。
投資戦略はその人のポジション別に異なる
投資戦略はどのようになるのか?
資産の中で金のポジションが8割以上に達している人はRSIが参考になります。50(中立)まで下がるのを待てば安く買えるかもしれません。
また、人によっては、現時点で利食いを行うという選択もありえます。RSIが50になったら買い戻すのです。
ただし、RSIが必ずしも50にまで下がる訳ではなく、下がったとしても、その時の金価格が現在より高いということも考えられます。しかし、買い戻す価格が高値になってしまっても、ゴールド資産全体の平均単価をあまり上げることがありません。
これに対して、ポジションが小さい人(3割未満)は、上のような方法を用いて失敗すると、購入単価が上がってしまいます。もしくはゴールドのポジションそのものが増えません。
そのため、積極的に増やしていきましょう。購入資金を3回分から5回分に分けます。初回に買った後に価格が下がったら、買い増しのチャンスです。購入単価を引き下げることができます。
ポジションが3割から8割に属する人は、この中間の戦略を取ります。RSIを参考にはするものの、大事なことは「この機会にポジションを拡大する」ことだと考えてください。いい買いのチャンスが巡ってきたと思って下さい。
有料の投資講座を始めました。これに伴い、毎週更新するのはウイズのみとしました。ご興味のある方は次のURL「林則行の投資部ホームページ」をご覧ください。




コメント