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第194回 不動産も大きく下がる

  • 執筆者の写真: ファンクラブ 林則行さん
    ファンクラブ 林則行さん
  • 9月14日
  • 読了時間: 2分

株式に次いで悪い投資先


「ゴールド以外の投資先として不動産はどうか」という質問が相次いでいます。今日はこのことについてお答えいたします。


不動産投資はやめておいた方がいいでしょう。株価と同様に、大幅な価格下落が起こると考えられるからです。


日本のバブル崩壊を見ればよくわかります。1989年末に株価が大天井を打ち、その後、日経平均は8割超の値下がりとなりました。この際、不動産も大きく下がりました。図表1にあるのが、土地公示価格(全国平均)の推移です。

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詳細を述べると、最も下がったのは、東京の商業地で80%の下落です。三大都市圏を合計した商業地が67%の下落となりました。三大都市圏の住宅地は47%の下落です。三大都市圏の全用途平均が55%の下落となっています。


同様に、不動産株も大きく下がることがわかります。

2007年秋から2009年春にかけてのリーマン・ショックにおける不動産株は日経平均(6割)以上の下落となりました。具体的には三井不動産72%、三菱地所74%、住友不動産80%、ヒューリック82%といった下落率になっています。


株式が大暴落をする時期は資産価格が大暴落をする時期でもあります。つまり、皆さんが資産としてお持ちのものは全て価格が下がると考えてください。ここには不動産も美術品も含まれます。


「自分の家を買おう」という人は不動産価格の暴落期が終わるのを待つのがいいでしょう。それまでにゴールドで資産を増やして、安くなった不動産を手にすれば、思いのほかいい物件が手にできるでしょう。


それでは、ゴールドの価格も下がるのか。「ゴールドも資産の一つではないか」と思うかもしれませんが、これは間違いです。


これから起きる暴落の正体は、「今まで積み上げてきたマネーが本物ではなく、偽物のお金だった」ということに人々が気づくことが理由です。お金をせっせと蓄えたとしても、「本来の価値はその半分もないのではないか」と人々が考えるようになれば、株価も不動産も半分になってしまう、という理屈です。


こうした気づきの中で、「ゴールドこそが本物のお金だ」と皆が思うようになります。人々が現在手にしている銀行預金やお札といった従来のお金に落胆し始めた場合、その落胆分が、ちょうど金価格の上昇分になるという考え方です。


この話からわかるように、不動産をやめて、ゴールドを持つことが最善の資産防衛策であり資産増強策です。

有料の投資講座を始めました。これに伴い、毎週更新するのはウイズのみとしました。ご興味のある方は次のURL「林則行の投資部ホームページ」をご覧ください。

 
 
 

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