第190回 日本株は買ってはならない
- ファンクラブ 林則行さん
- 8月16日
- 読了時間: 2分
最後の踏み上げに入った
日本株は買ってはいけません。図表1にあるように、日経平均は連日高値を更新していますが、これはチャート上における典型的な「踏み上げ」の状態にあると考えています。

踏み上げの実例は図表2のマイクロソフトです。赤丸で囲った箇所が踏み上げの実態です。踏み上げ期には、日々高値が更新されるのですが、それが終わると、大きな下げがすぐに始まってしまいます。

大幅上昇は、相場の若い時期(株価が低い時期)には、暴騰相場の開始の合図となりますが、高値圏では、天井のサインとなってしまいます。全く逆の読み方が必要です。
日本株が、世界の中で単独に上昇することはありません。日本は世界経済の一員ですから、世界経済の影響を受けます。米国が世界経済の中心ですから、米国の株価と同じように動くわけです。
米国の状態を見てみましょう。図表3に、米国の騰落レシオを示しています。(この指標の説明は今日は省略します。)S&P500は高値を更新しているのですが、騰落レシオは横ばいに入っているように見受けられます。(まだ高値を更新する可能性も残っていますので、横ばいが確定ではありません。)

この騰落レシオが下方に向かう場合、株価は少しの期間の後に、大きな下げに入ることになるでしょう。こうしたリスクの存在する状況下においては、日本株を買うという戦略はあり得ないと思ってください。特に、出遅れ株(例:トヨタ自動車)を買いに入るのは危険です。
お持ちの株は売るのがいいです。とてもいい売りのチャンスがやってきたと思ってください。ご自分の資産を守る行動が最も賢い選択です。
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