不人気政策の始まり
テスラに対する不買運動が米国で広がりを見せています。今日は今後の展開についての見通しをお話しします。
テスラの自動車に対する不買運動が起きている理由は、イーロン・マスクの不人気にあります。イーロン・マスクは、既に4.7兆ドルの財政支出を止めることに成功した(成功しかけた)と言われています。4.7兆ドルとは700兆円となりますから日本のGDP以上の数字です。
加えて、連邦政府職員230万人のうち、既に7.5万人の解雇を行いました。今年中に50万人の解雇を計画しています。庶民の側からすれば、自分や家族の仕事が奪われるだけでなく、今まで手にすることができた。補助金やベネフィットがなくなるわけですから、嬉しいはずがありません。
簡単に言えば、財政支出削減は不人気政策だということです。したがって、これまでの各国の政府当局者は、これに取り組むことなく、逆に財政支出を拡大する政策をとってきました。
「イーロン・マスクは、選挙で選ばれてもいないのに、勝手なことをやっている」と、庶民が怒っているシーンがテレビで流されています。しかし、この人たちの本音はそこにはありません。本音は、トランプのこうした政策に向かっているのです。
別の言い方をするならば、これからさらに財政支出削減の政策が深掘りされていけば、庶民の怒りはイーロン・マスクのみならず、大統領のトランプに及んでいきます。今はその入口に立っていると言えるでしょう。
なお、テスラ社への不買運動を受けて、テスラ自動車の株価が大幅に下がっていると言われています。ぼくが見るところ、これは不買運動の影響だけではないようです。
例えば、テスラが出しているサイバートラックがあります。図表1です。ぼくは、2月に米国出張行った時、初めてこの車を見て、あまりの不格好さに驚きました。友人のアメリカ人はUGLY(醜い)と言っていました。

しかも、数日前には、サイバートラックについては、出荷台数とほぼ同じ数のリコール台数を発表しています。格好が悪い上に、性能も悪いということになれば、株価が下がるのは当然です。
テスラ社の株式は直近の高値から半分以下になっています。原則は、「半値を割ったら復活はない」と思ってください。半値未満とは、1だったものが0.4999以下になったということです。「四捨五入したらゼロになる」という単純な事実を忘れないようにしましょう。
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