本丸が落ちる前の外堀陥落
1月27日の米国市場は半導体関連株を中心に大きな下落に見舞われました。下落率は以下の表の通りです。
指数・銘柄 | 下落率 |
ダウ平均 | 0.7% |
S&P500 | -1.5% |
マイクロソフト | -2.1% |
NASDAQ | -3.1% |
エヌビディア | -17.0% |
エヌビディアの急落は中国のAI開発ベンチャーであるDeepSeek(ディープシーク)が理由だとされています。20日に発表した新型AIモデルが一部の性能テストでオープンAIやアンソロピックのAIモデルを上回ったうえ、開発費も低く抑えられると報じられたからです。
アップルのApp Storeの人気アプリランキングの集計によると、1月27日11時30分(日本時間)現在、米国では生成AI DeepSeekがランキング1位となっています。2位がCHAT GPTであり、3位がTHREADSです。オープンソース仕様で、商用利用も含め、ライセンスの範囲内なら誰でも自由に無料で利用できる点が評価されています。
このため、エヌビディアの下落幅が大きくなりました。投資の観点から言うと、同社株が天井をつけた証拠です。上昇中の株は、競合企業が現れたとしても、それが理由で株価が大きく下がることはありません。「競争が激しくなったのは、市場が大きくなっている証(あかし)」として、むしろポジティブにとらえられることが多いです。図表1にエヌビディアのチャートをつけました。

昨夜の下落は大きな下落相場の兆しと考えてください。城を攻略する場合、周囲から攻めます。外堀が埋まり、内堀が埋まって、最後に本丸が落ちます。
今回の場合、外堀はエヌビディアのような成長株です。マイクロソフトのようなITの中心企業の下落率はまだ大きくありません。内堀はNASDAQ全体が大きく下がり始めることです。NASDAQは既に下落基調にありますが、本格的な下落はこれからでしょう。図表2にエヌビディアのチャートをつけました。

そして、最後に残るのがNY市場です。その中でもS&P500は下げていますが、米国を代表する30社(ダウ平均)は昨日上昇しました。
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