top of page
検索

第158回 戦後の資産税を知ろう

執筆者の写真: ファンクラブ 林則行さんファンクラブ 林則行さん

20億円の預金は72%の徴税

終戦直後に行われた日本の資産税について、今日はこの解説をいたしましょう。

日本政府は第二次大戦の敗戦(1945年8月)に伴い、倒産状態となってしまいました。そこで、翌年の1946年2月に預金封鎖を行い、預金の引き出し制限をしました。

その間、預金額に応じて、高額の資産税を徴収しました。図表1です。この表ついて解説します。




➊金額について

財産税の税率4000万円から4400万円までの税率が25%だと記されています。これは現在の物価水準に直した金額です。

1946年から現在に至るまで物価が約400倍になったと考えられています。従って当時の金額の400倍をした数字が4000万円であり、4400万円です。ですから、実際の当時の金額は、この400分の1になります。つまり、10万円超から11万円を指します。この方が私たちの実感がつかみやすいと思います。


❷税額の計算方法

4200万円の預金がある人は最初の4000万円は無税で、200万円にだけ税が課されます。200万円の25%ですから50万円が税金として取られます。

同じように考えて、5000万円の貯蓄がある人は4000万円までが無税で、次の400万円が25%の課税、4800万円までの400万円までが30%の課税です。5000万円までの最後の200万円に35%の税率がかかります。


❸実際に取られた金額

預金額ごとにいくら取られたのか、それを示したのが図表2(万円単位)と図表3(億円単位)です。図表2を見ると、4400万円の人は、税額が100万円で、総預金額に対する税率は2.3%です。これに対して8000万円の人は1640万円の税金を取られ、預金額の21%%が徴収されました。図表3によれば、20億円になると、72%が取られ、100億円では84%が徴収されています。

政府は、「前例」が好きです。前例を見ながら新しいルールを作っていくでしょう。ですから、私たちもこの資産税の概要は頭に入れておきましょう。





❹資産税を逃れる方法

資産税を逃れる最善の方法は何なのか。

その答えは意外と簡単です。資産を減らせばいいわけです。預金を少額にしてしまえば、課税はできません。

そのための方策として、ゴールドの地金を買うことです。地金を買って保管してしまえば、預金からは姿を消します。

資産税が導入されるような事態が生じるのは、政府の財政状態がのっぴきならない状態に置かれる時です。切羽つまった政府は物事を網羅的に準備周到に行っている余裕はありません。

そこで、資産税の対象となるのは銀行預金だけになる可能性があります。幅広く課税された場合は、証券口座や保険、国民・厚生年金にも課税されます。(海外ではそのような事例があります。)その意味では「金の果実」(証券コード1540)については課税対象になるリスクは残っています。

地金についても課税されるリスクはありますが、政府の優先順位はかなり低いと思います。(方法としては、銀行の貸金庫や自宅の金庫を開けるということになります。)

それでもまだ心配な方は、地金を少しずつ海外に持ち出すことが解決策となります。1回あたり1人1キロ(1400万円)の地金を持ち出すことができます。夫婦2人で月に1回持ち出すとするならば、1年間に24キロ(3.36億円)の金を海外に持ち出すことができます。

地金の海外移転には時間がかかります。

いずれにせよ、資産税が導入されるという前提で今から対策を考えておく必要があるでしょう。


有料の投資講座を始めました。これに伴い、毎週更新するのはウイズのみとしました。有料サービスにご興味のある方は「林則行 知るだけで勝てる株式投資番組」でご検索ください。


 
 
 

Commenti


©2021 by 林則行さんファンクラブ

bottom of page