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執筆者の写真ファンクラブ 林則行さん

第142回 コメ需要増大は貧困化の現れ

最近スーパーマーケットからコメの在庫が消え始めています。

図表1にコメの在庫(各年の6月時点の在庫)を示しました。今年の6月時点では115万トンと低水準になっています。長期の在庫グラフは見つけることができませんでしたが、このレベルは2008年以降では最低の模様です。




TV報道では、「南海トラフ地震に関する警告で買いだめ需要が起きた」「外国人旅行者のインバウンド需要でコメ消費が高まった」といった解説をしていますが、これは表面的な見方に過ぎません。


本質的には、日本人の貧困化の現れだと考えるべきです。

どういうことなのか?


日本人のコメ離れが指摘されてから久しいです。パン食の人が米食の人を上回るようになっています。これに合わせて、生産量(収穫量や作付面積)も減少をたどってきました。図表2です。小学生に「将来なりたい職業」を尋ねると、女子では1位はパン・ケーキ職人という人気ぶりです。




しかし、パンへの継続的な需要拡大が行き詰ってきました。図表3で明らかなように、2022年に入ってから、前年比でのコメ販売額が伸びてきています。(2020~21年はコロナのため、前年比が歪んだ数値になっています。)

何故伸び始めたのか?



ぼくは、その理由の根幹は「コメのほうが安いから」ということに行きつくと考えています。パンでおなかをいっぱいにしようと思ったら、価格ではコメに比べて2倍程度高いのではないでしょうか?


同じような意味で、外食ならコメの方がコストパフォーマンスが高いです。皆さんも「マクドナルドではおなかいっぱいにならなかったが、松屋ではいっぱいになった」という経験があるのでしょう。


最近、食料品には3割、4割と値上がりする品目も多い中、コメの価格は15%増となっており比較的落ち着いています。大量の古米(昨年生産した在庫)があるからです。


大多数の日本人にとって、パンを常食にすることはもはや“贅沢“になってきたと解釈すべきです。


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p-maiahi
28 ส.ค.

https://x.com/himuro398/status/1828082048130765134?s=61

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