質問:
先週、鉱山会社が金価格をまだ上がると思っているという説明を伺いました。これに対して、機関投資家はどのように見ているのでしょうか?
回答
機関投資家は、金価格がこれから上昇するとやっと思い始めたようです。
ここから判断するに、金価格はまだ上がるでしょう。
解説
何度も申し上げているように、機関投資家は相場が下手です。機関投資家が底値だと思えば価格は上がり、高値だと思えば価格は下がります。その様子は図表1に現れています。
丸印をつけた個所は、機関投資家が金を空売りしている個所です。もっと下がると考えたからです。実際はそのあたりを境に価格は上がっています。
現状はどうなのか?
金価格が2100ドル台となりました。機関投資家は、「今後金価格が上がる」と気づき始めたようです。図表2にあるように、先週の買いポジションは大きく上がりました。前週は5,000枚だったのですが、今週は1万枚にまでになりました。図表2の掲載期間(2022年9月)以降においては最高レベルに達しています。
機関投資家が強気になったのだから、金価格はここまでなのか?それは違います。図表1に戻って長期の買いポジションを見てください。1万枚のレベルは長期の統計の中ではまだ低水準に過ぎません。半信半疑で買っているに過ぎないのです。買いポジションが2万枚を超えるまでは金価格が天井をつけることはないでしょう。
林さんのNY株価予想は以下の通りですが、となると年内前半は調整、後半から上昇。
そして来年あたりから暴落が来る可能性があるということですね?
➊下落相場が半年程度の短期間に終わり、株価は再び上昇軌道に入り、史上最高値を再度更新する
❷下落相場の下落幅が大きく、その後暴落相場が始まる
あと、金の売却タイミングも先々アドバイスをお願いしたいです。