質問:
NY市場は活況が続いていますが、今後も続くのでしょうか?
回答:
近い将来に反落に入る可能性が高いと考えています。
解説
NYダウが近い将来に反落に入ると考える最大の理由は、ファンドマネージャのポジションにあります。これまでも指摘してきたように、ファンドマネージャは頭が悪いです。
過去15年間で、ファンドマネージャが米国での指数に勝ったのは全体の8%しかありませんでした。つまり、92%が負けていることになります。「だったら何でそんなやつがプロとして通用しているのか?」と不思議に思う人が多いでしょう。
ぼくも不思議なのですが、他の業界でも似たようなことが起きています。例えば、患者を治せない医者はたくさんいますし、被告の罪を軽減できないような弁護士も少なくありません。プロのレベルとはその程度なのかもしれません。
さて、話をファンドマネージャのポジションに戻します。ファンドマネージャが本格的に買い始めると、それは相場の天井を意味します。逆に、ファンドマネージャが売ると相場の底を意味します。具体的には図表1をご覧ください。
ここで重要な情報は、ファンドマネージャが大きく買っているという事実です。具体的には直近の買いポジションの数値が84%にまで上昇しています。別の言い方をすると、84%が買いポジションを持ち、16%が売りポジションを持っている計算になります。
84%は過去のレベルからしてかなり高いです。
ぼくの見立てはこうです。
この数値が85%程度で収束し、下落に入るならば、相場も早晩下落に入ると思います。この場合、最低数か月の下落局面を迎えることになるでしょう。これは暴落にはつながらないような中期的な下げ局面です。
しかし、この数値がどこまで上昇するかはわかりません。仮に90%程度まで上がる可能性もないわけではありません。その場合は図表1にあるように、リーマンショックの前の高値と同じ状況になる可能性が高いです。つまり、大天井をつけて暴落につき進むというシナリオです。
現状では、今週掲載の「売り逃げ」指標などから、前者の可能性が高いと考えています。
毎年「バブルは崩壊する」と言ってりゃいつかは当たる。
と森永卓郎さんの息子さんが言っていました。つまり逆張りです。
林さんは逆張りで暴落を言い続けてるのではないと信じたい。。
一般的に金利が下がると株価が上がると聞きます。
ただ、金利が下がる直前に暴落が起こりやすいとも聞きます。
今年中に利下げとなれば、近いうちに何か起こるかもしれませんね。。
ところで近々、暴落は来るんでしょうか?
いつかは来るんでしょうけど、すぐに来ないなら株投資したいんですけど。
林先生、昨日の東京ド-ムシティでの講演会は今後のとても参考になりました。
仮に株式市場と一緒にゴ-ルドも一時的に暴落したとします。それでも直ぐにゴ-ルド価格は元に戻ると思います。それどころか少ししたら何倍にも上昇すると予想します。
リーマン・ショックのときは株式と一緒にゴ-ルドも30%暴落してから少ししてすぐに元に戻りその後は2倍くらいに上昇しました。
これは一時的に投機での先物売りで下げても新興国の中央銀行と中国やインドの民衆を中心に世界中で金融危機を恐れるために資産を防衛する実物買いが入ったからだと考えられます。
だから、大ピンチの時はゴ-ルドが一番頼りになるでしょう。
林先生
講演会の内容をファンクラブに要点、披露してください。