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執筆者の写真ファンクラブ 林則行さん

第111回 NYダウは史上最高値を更新し続けるのでしょうか?

質問

NYダウは史上最高値をつけ、日経平均はバブル崩壊後の新高値をつけ、活況を呈しています。日米ともに新高値を更新し続けるのでしょうか?

 

回答

こうした上昇相場は長くは続かないでしょう。目先の相場についていうと、日米ともに近いうちに下落に転じるでしょう。(1年間の見通しについては、定例発信をご覧ください)

 

ファンドマネージャの強気は下落の兆し

解説

ファンドマネージャが強気になっています。具体的には図1にあるように、S&P500の先物ポジションの82%が買いとなり、残りの18%が売りとなりました。最近の傾向を見ると、80%を超えると株価が天井をつけています。今回も同じようになるでしょう。




 

米国が下がれば日本も同じように動きます。相関係数は0.98(98%)と高いです。

 

ただし、新高値更新は大相場の開始の合図になることがあります。NYダウは新高値を更新中です。具体的には2021年12月につけた最高値を2023年12月に抜いています。(S&P500は現時点では更新していません。)

 

しかし、今回は大相場の開始合図にはならないと思っています。個別銘柄を見てみるとそう考えることはできないというのがぼくの見通しです。

 

ダウ30種に採用されている銘柄のうち、新高値を更新しているのは6銘柄に過ぎません。大きな相場が始まる際には、新高値銘柄が30種の半分以上になっていることが必要です。一番望ましいのは全員参加型です。これに対して、現在の相場は少数の銘柄だけが株価平均指数を上昇させています。

 

新高値を更新した銘柄は以下の6銘柄です。

 

マイクロソフト

WINDOWS AI

アップル

インターネット家電機器

IBM

情報システムサービス

アムジェン

バイオ医薬品

ビザ

クレジットカード

キャタピラー

建設機械

 

大きな相場が始まるとすれば、大きな技術革新や社会的な仕組みの変革が行われることが前提となるはずですが、この6銘柄の中で技術革新につながりそうな銘柄はマイクロソフトとアップルくらいでしょう。

 

AIが社会を変えるという論調があります。AIは大きなトレンドではありますが、そのレベルはまだ高くないというのがぼくの見方です。MSNのチャット検索してみればわかります。ぼくは毎日数回これを用いていますが、回答の半分は誤解や使い物にならないレベルです。例えば、米国の経常収支についての質問をしたところ、回答の途中から日本の経常収支についての数値を引用するといった具合です。

 

こうしたことから、ファンドマネージャが強気になり過ぎて、近日中に相場の天井をもたらすことになるだろうと思います。

閲覧数:690回2件のコメント

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2 Comments


M T
M T
Jan 17

長期で見ればいつかは暴落するでしょうが、3年前に林さんが書かれた本にある暴落予想(3年以内に暴落)はハズレましたね。林さんの暴落論も過去のもので、今や世間一般的な論調と同じで年内暴落はない意見かと思います。ここはプロとして明確に修正意見を出していただきたい。

なぜ修正することになったのかファンとしては知りたいです(私も昨年〜今年中に暴落と思ってました)。


ただ、暴落はいつ来るか分からないので金を一部保有するのは大賛成です。


Edited
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真田昌幸
Jan 13

早く大崩落が来て金と僕は銀も投資していますが買い場が来て欲しいです。

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