top of page

第12回 株価大暴落の確率を教えてください

  • 執筆者の写真: ファンクラブ 林則行さん
    ファンクラブ 林則行さん
  • 2022年5月2日
  • 読了時間: 2分

質問:

「ウイズの1回目に、降水確率のような感じで通貨下落の予想をしていただきたいと書いた者です(40代、女性)。

ご回答いただきありがとうございました。

他の会員の方が、そんな感じで株価の大暴落の予想をして欲しいという要望があるだろうなと思っていたのですが、ないので再度ご質問させていただくことにしました。

”暴落”と”大暴落”の違いが私にはよくわかりませんが、株価の大暴落の確率を教えていただければ幸いです。よろしくお願いします。」


ree

回答



暴落がいつから始まるのか?これを考えるには、過去の暴落から類推するのがいいでしょう。具体的には先行株が天井を打ったのち、市場(ダウ平均株価指数)がどのくらい後になって天井を打ったかが参考になります。

次の図によれば、日本の例が最も遅く、三菱UFJファイナンシャルが天井を打ってから15か月後に日経平均が天井となりました。



ree

予測の理由:

 上図からすると、「市場の暴落がいつはじまってもおかしくない」という類推ができます。それでもぼくはこれまで、「市場の暴落はまだ先だ」と予測してきました。それはジャンク債金利が上昇に転じていないからです。(これについては第61回の定例通信に書きました。)


ジャンク債金利が上昇に転じていない理由は、余りあるマネーが市場に供給されているからです。コロナ前15兆ドルだった米国のマネー総額が今では22兆ドルです。過去にないペースでマネーが増えています。


そのため、株価の暴落が先延ばしになっているものと考えます。

 
 
 

最新記事

すべて表示
第201回 圧倒的な中国勝利で終わった米中会談

トランプの姿勢で明らかに 2025年10月30日、米中首脳会談が韓国で行われました。会談は圧倒的な中国側の勝利でした。今日はこの理由を説明します。 国際情勢を考える時は、「首脳らの発言や合意の内容で考えないようにする」というのが鉄則です。大事な内容を故意に抜かしている可能性があり、合意の解釈もさまざまできるからです。これに対して、会談の場所や時間の長さは偽(いつわ)ることができません。偽りが許され

 
 
 

コメント


©2021 by 林則行さんファンクラブ

bottom of page