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第18回 大不況のサインを教えてください

  • 執筆者の写真: ファンクラブ 林則行さん
    ファンクラブ 林則行さん
  • 2022年6月2日
  • 読了時間: 1分

質問

今度の新著は大不況についての本のようですが、この大不況のサインを教えていただけませんでしょうか。


回答

質問は2つから成ります。「不況が迫っているのか」に関するサイン、「その不況が大きいのか」に関するサインの2つです。




不況到来のサイン

株式の下落に勝るサインはないでしょう。前にも記しましたが、景気の先行指標よりも早く現れます (図表1参照)。米国では過去50年間に大きな不況が4回ありました。株式は最も遅いケースでも先行指標が示す4か月前に不況到来を告げています。早い場合ならば26か月も早いです。

不況は大きくなるのか



図表1を見ると、リーマンショック以降景気の回復感が少ないです。

景気の先行指数はやっと100より上になっている状態です。頑強な人と不健康な人のどちらが病気でやられるかを考えれば、これから不況が始まれば、深いものになることは容易に想像できるでしょう。


図表2には戦後の経済危機が3つの時代区分で記されています。

①1990年までの安泰期: 危機の頻度が少ない

②1992~99年 通貨危機の時期

③2000年以降: 危機の規模が大きくなっている。 しかも、米国が危機の中心。

こうした時勢から考えると、これ

から起きる危機は米国がその中心となり、規模が大きなものになると考えられるでしょう。


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