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第22回 クルマを下落前に購入するとどうなりますか?(第20回に付随する質問)

  • 執筆者の写真: ファンクラブ 林則行さん
    ファンクラブ 林則行さん
  • 2022年7月1日
  • 読了時間: 3分

「第20回のWIZの回答、とても勉強になりました。

内容に納得はしたのですが、確認のため質問することにしました。

2022年6月現在、100万円のキャッシュ(資産)があり、目の前に①車を購入する、②ゴールドを購入するという選択肢があるとします。

2025年6月、通貨が半分に下落し、物価が2倍に高騰しているとします。

① 車を購入した場合は、車の価値は2倍になっているはずですが、中古で価値が下がるとして、100万円の車が150万円になり売るとします。その場合は50万円の儲けです。

② ゴールドを購入した場合は、物価2倍で200万円になっているとします。この場合は100万円の儲けです。ここでゴールドを売り、新車を購入したら、資産(新車)は200万円になります。

ただ、②の状況でゴールドを売らずに保持したままとし、2028年に通貨と物価が変わらずに、ゴールドだけが3倍になっているとします。

この時点でゴールドを売却すると、300万円になります。

この時点で勤めている会社が倒産したとすると、車はないものの、300万円で細々とした生活はしていける、という理解でよろしいのでしょうか。間違いがあるような気がします。

くだらない質問だと思われると思いますが、生活がかかっていますので、ご回答いただければ嬉しいです。


回答:

間違いは全くありません。ぼくが言っているポイントをもう一度繰り返しますね。「ゴールドを持っておけば、それが生活を支えます。長く持ってください。」です。


ここで、ご質問にあった車とゴールドの比較について一言申し上げておきますね。あなたは車を買うこととゴールドを買うことを比べて、「どちらがより儲かるか」と発想していませんか?


ぼくが「ゴールドがより儲かるから、ゴールドにしましょう」と言っているわけではありません。投資に詳しい人は別ですが、一般の人はこれから来る経済危機の中で、「どの方法が儲かるか」という発想をしない方がいいと思っています。


経済危機は自然災害に似ています。大型台風が来たら、とりあえず安全なところに避難しますよね。そんな時に、「儲け」は考えないでしょう。安全第一を心掛けるでしょう。ここに徹してください。それがゴールド投資の本質だという意味です。


ただし、自然災害では被害を避けられか否か(つまり、無傷でいられるか否か)しか選択肢がないのですが、経済危機では「災い転じて福となす」ことができます。ゴールドを保有すれば、その価値が何倍にもなるということです。でも、最も大事なことは、危機を無事にやり過ごすことができることです。ゴールドを保有すれば、預金価値の減少に悩まされることはありません。


また、通貨の価値が失われるような事態が生じた場合はインフレが発生します。この際、仮に通貨価値が半分になったら、インフレは2倍になるのですが、すべての商品が等しく2倍になるわけではありません。非常に高くなるものもあれば、あまり上がらないものもあり、平均が2倍になるわけです。


最も上がるのは通貨の代用になるもの(=ゴールド)です。これに続いて上がるのは、日用品です。日々どうしても必要なものなので、買い手が少なくなりません。日用品とはスーパーマーケットで売っているもの、ドラッグストアで売っているものです。さらに、ここに医療費も入るし、水道光熱費、電車賃も入ります。これに対して、あまり上がらないのは、ぜいたく品です。インフレの際は、高額品を買う人が減ります。クルマはこの部類に入るでしょう。


この考え方が正しいとすれば、経済危機が来る場合はクルマではなくて、トイレットペーパーを買い占める方が儲かることになります。(もちろん、そんな投資は薦めませんが。) ということで、高額品の先買いは控えた方が無難でしょう。

 
 
 

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