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第25回 今後、不動産投資は儲かるでしょうか?

  • 執筆者の写真: ファンクラブ 林則行さん
    ファンクラブ 林則行さん
  • 2022年7月21日
  • 読了時間: 2分

質問:大幅な通貨下落が生じ、物価高騰が発生した場合、不動産はどうなっていると思いますか?不動産投資は有効ですか?


回答:

不動産価格は上がるでしょうが、インフレ対策にはならない程度の上昇にとどまると思います。

通貨が半分の価値にまで下落する場合、物価は自動的に2倍になります。2倍になるといっても、すべてのものが等しく2倍になるのではありません。大きく上がるもの、あまり上がらないものがあり、平均が2倍です。

最も上がるのはゴールドです。貨幣への信頼が半減するのですから、人々は自分の資産を信頼が下がらないものシフトさせるでしょう。金価格の上昇は大幅なものになるでしょう。

また、日々の生活にどうしても必要なものは価格が2倍以上になるでしょう。例えば、トイレットペーパー、野菜です。しかも、こうした単価の安いものは、多くの消費者にとって2倍になってもまだ買える水準ですから、需要が落ちることはないでしょう。価格が2倍以上でも買われます。

通貨下落が発生すると、もうひとつ起きることがあります。それは大不況の到来です。物価が2倍になれば、2倍の生活費を出せない人がほとんどでしょうから、実質上の支出は極端に細るでしょう。今までにない大不況が世界を襲います。

こうした中、ぜいたく品、高額品は2倍にはならないでしょう。例えば、冷蔵庫、車です。買い替えを検討していた人は購入を先延ばしにするでしょう。需要が小さくなるので、価格は2倍には達しないと思います。

不動産はどうか?不動産も高額ですから、マイホームを購入しようという人は激減します。特に需要が下がるのは、商業物件です。大不況になるので、駅前の店は閑古鳥が鳴き始めます。店を閉じる人が増えれば、商業物件の家賃は大きく上がることにはなります。家賃があまり上がらないならば、不動産の資産価格もそれほど上がらないことになるでしょう。

不動産投資はやめておいた方がいいでしょう。マイホームを持つことに反対はしませんが、不動産を投資先のひとつに加えるのはリスクが大きいです。

 
 
 

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