質問
インフレが進んでいます。 原油価格も高騰し、物流価格が上昇し 食料自給率の低い日本では近いうちに スーパーの棚から食品が消えるのではないかと 心配しています。 保存の効く食料の備蓄を始めようかと 思っていますが林先生のご助言を 賜りたいです
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回答:
何事にも万全を期すのはいいことです。「備えあれば憂いなし」と言います。
ぼくは2つの点について申し上げようと思います。
① あなたは不安な気持ちになっていませんか?それは全く不要です。スーパーの棚から食料品が消えるような時期が来たら、それは私たちにとって黄金時代ともいえる素晴らしい時になるでしょう。なぜか?
現代は物あまりの時代で、何を作ってもたいして売れません。少し前に調べたのですが、楽天の売れ筋ランキングを見ると、トイレットペーパーは578種類、マスクは448種類、ご飯にかけるふりかけは395種類、コーヒーメーカーには234種類が掲載されていました。
いくら好みは人それぞれだとはいうものの、トイレットペーパーに678種類は要らないでしょう。要らないものを作っているわけです。
それらがスーパーの棚から一掃されるとすれば、よほどの非常事態ではないでしょうか?その時、金価格はどのくらいになっていると思いますか?現在の数倍にはなっているでしょう。笑いが止まらないほどの資産が築かれているはずです。
② マスコミの報道に踊らされていないでしょうか?マスコミはちょっとしたことを過激に報道します。視聴率が稼げるからです。例えば、大雨が降り、自動車が冠水で動けないTVシーンを見たことがありますが、数分歩いた場所では普通に自動車が走っているというのは珍しいことではありません。消費者物価は2月末で前年比0.9%増です。
あなたが不安を感じている背景にはウクライナ問題がないでしょうか?「世の中、どのようになっていくのだろうか?世界を巻き込む戦争に発展しないだろうか?」と思っていないでしょうか?
戦争は自然災害以上に、過激な報道がなされやすいです。戦争で戦う両者は、「自分が正しい。相手が非道だ」と主張します。事実を自分の都合のいいように解釈して主張するくらいならばまだいいのですが、場合によっては、「やらせ」を演出してまで、自己の正当性を主張します。
例えば、ロシアは、ウクライナが米国の委託を受けて、中性子爆弾や生物兵器の研究をやっていたことを証拠付きで暴露しました。翌日から、米国は、「ロシアが生物兵器をウクライナ市中で使う恐れがある」と声高に言い出しました。また、CNNがウクライナ兵士によるロシア兵士の捕虜射殺シーンを報道すると、翌日には米国はロシアがウクライナ市民を大量虐殺したと主張し始めました。
すべてがプロパガンダ(世論誘導)だと思うべきです。
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