top of page

第228回 逆イールドが景気後退を告げた

  • 執筆者の写真: ファンクラブ 林則行さん
    ファンクラブ 林則行さん
  • 6月11日
  • 読了時間: 3分

金利の逆転が教える景気の真実

景気の天井が近づいています。その兆候が金利に現れ始めています。今日は、これについてお話しします。


通常、お金を貸す期間が長いほど金利が高くなる(短期金利<長期金利)順イールドが正常な状態です。銀行の定期預金をしたことがあるなら、お馴染みですね。しかし、これが逆転した時、つまり、期間が短いほうが金利が高い状態(短期金利>長期金利)を逆イールドと呼びます。


歴史が証明する暴落の引き金

逆イールドは景気の天井のサインです。過去の米国の例を見てみましょう。図表1をご覧ください。米国の10年債と3ヶ月債の金利差を表したグラフです。



この数値がプラスならば、短期金利<長期金利

マイナスならば、短期金利>長期金利

です。


すなわち、数値が0を下回った期間が逆イールドの発生期間であり、黄色の丸で示しています。そして、その直後に来る赤い枠が景気後退期を示しています。


これらの逆イールドが発生した主な時期は以下の通りです。

・ITバブル崩壊前(2000年)

・リーマン・ショック前(2006年)

・コロナショック前(2019年)


このグラフから分かることは、逆イールドの直後には景気後退が訪れるということです。


仕組みはこうです。

これから3か月お金を借りたい人は多いが、10年借りたい人が少ない場合、逆イールドになります。金融市場は長期では金利が下がる(つまり、景気が悪化する)ことを読み込んでいることになります。


唯一の例外は2022年~24年の逆イールドです。この後には景気後退が起きませんでした。この理由は、米国の金融当局がマネーを大幅に刷ったためでした。しかし、今ではやり過ぎを反省してマネー(GDP比)は縮小に向かっています。


日本の逆イールドは財務省が公表している

日本はどうでしょうか。財務省が現在公表している個人向け国債の金利をみてみましょう。図表2をご覧ください。



5年(1.89%) > 10年(1.67%) > 3年(1.57%)


このように、逆イールドが起こっているのです。


歴史の法則を無視して、大切な資産をリスクの高い株式市場に放置し続けることは、大雨が来るのを知っていながら、川の真ん中でキャンプを張り続けるようなものです。景気の天井が近づいている今、わたしたちがすべきことは、資産を株式から引き出すことです。


有料の投資講座を始めました。これに伴い、毎週更新するのはウイズのみとしました。ご興味のある方は次のURL「林則行の投資部ホームページ」をご覧ください。


千葉テレビに出演しました。


べらんめぇ時事総論 第1回


べらんめぇ時事総論 第2回


べらんめぇ時事総論 第3回


べらんめぇ時事総論 第4回

 
 
 

コメント


©2021 by 林則行さんファンクラブ

bottom of page