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第188回 プラチナ投資は望み薄

  • 執筆者の写真: ファンクラブ 林則行さん
    ファンクラブ 林則行さん
  • 8月2日
  • 読了時間: 2分

短期的な上昇に過ぎない

今日はプラチナ投資の問題点をお話しします。そこから見えてくる金投資の優位性について語ります。


図表1にあるように、プラチナ価格が大幅に上がっています。これはゴールド以上です。そのため、投資部会員の中から、「プラチナ投資はどうか」という質問が多くなっています。

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やめた方がいいでしょう。

質問者の考えは、「プラチナは上がっているからいい」という発想に過ぎません。それが正しければ、「上がっているものは、今後もずっと永遠に上がり続ける」ということになります。


図表2を見てみましょう。1970年からのゴールド・プラチナ価格の推移です。これを見れば、価格上昇の点からは、明らかにゴールドがいいことがわかるでしょう。

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プラチナの上昇は短期的に終わることが多いです。2020~21年の価格の推移を見てみましょう。図表3です。プラチナは大きく上がっています。2020年3月から2021年2月にかけてです。しかし、図表2で長期の価格推移を見た後では、こうした上昇が短期のものであったことは既にお分かりのはずです。プラチナの上昇は下がり過ぎたあとによく起こる現象です。

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今後、プラチナがゴールドほどには上がらないと考えられる理由は、プラチナの主な需要が産業用途だからです。図表4に金・銀・白金の需要用途を記しました。景気が悪化すれば、プラチナの需要は減ってしまいます。

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この点、ゴールドは景気悪化、株価暴落の中で唯一の資産逃避先として脚光を浴び、輝くように上昇を続けるでしょう。皆さんはゴールド投資に集中してください。

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